北欧デザインとは……ずっと使いやすくて、ちょっぴり愛らしいもの
マリメッコのバッグなら、ちょうどよく小綺麗になるんです
マリメッコからイノベーターまで一生使える“北欧デザイン大全”[フィンランド編]
国を超えて愛される北欧デザインとは何なのか? そこには使い手の姿を想像した緻密な計算と、人間味のある温かさがありました。これから先も使える、北欧デザイン名作を深掘りします!
70年超えてもデザインを輩出
マリメッコを支えた2大重要デザイナー
“ボーダー=平等の象徴”を定めた大胆な偉人
アンニカ・リマラ(1936-2014)
1960~1982年まで在籍し、ユースカルチャーから発想を得たデザインを多数発表。1968年にはジーンズ好きのために「タサライタ」を生み出した。均等なボーダー柄は、年齢や性別を問わない平等を表している。
「タサライタ」(1968年)
ジーンズに合うウェアを意図した、ブランド初のジャージーコレクション。
ブランドを世に広めた伝説デザイナー
マイヤ・イソラ(1927-2001)
彼女がデザインした花柄のドレスをジャクリーン・ケネディが着用し、マリメッコは世界的な人気を獲得。代表作は「ウニッコ」「ロッキ」など。
「ウニッコ」(1964年)
マリメッコを代表する花柄。これを機にのちに多くの花柄を採用した。
左/石本藤雄(1941-)、右/脇坂克二(1944-)
マリメッコに作品を残したプリントデザイナーは約15人。そのうち2人が日本人デザイナー! ともに70年代から活躍し、石本氏の作品は書道や絣のような侘び寂びが、脇坂氏の作品はカラフルな色合いが好評を博した。
アクティブ派にはこれ
自然豊かな国の知恵入りアウトドアブランドも見逃せない
冒険家に愛されるバックパックの名家
Haglöfs[ホグロフス]
ヤーベ マルチ 28
1914年の創業以来、厳しい自然環境に対応する商品を誕生させたスウェーデンのブランド。底部と側面にギアアタッチメントを搭載し、デイリーからアウトドアまで活躍する。W31×H51×D16cm。2万6400円(RCTJAPAN)
水に強いブランドによるタフな大容量バッグ
HELLY HANSEN[ヘリーハンセン]
オルスタッドダッフル50
漁師やセーラーからも信頼されるノルウェーのブランド。アウトドアで重宝する大容量ダッフルは、付属のショルダーで2WAYで使える! W58×H28×D32cm。2万4200円(HELLY HANSEN OCEAN 葉山マリーナ)
フィンランド軍御用達のプロユース仕様!
SAVOTTA[サヴォッタ]
ヤーカリS
1955年創業のフィンランドの老舗。こちらはフィンランド国防軍と同等スペック、タフなコーデュラ1000デニールボディで、外装にはさまざまなギアや荷物を外付けできる。W25×H45×D16cm。1万9800円(UPI)
※表示価格は税込み
[ビギン2024年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。