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“全工程が至極丁寧”なミムラボゆえ実現した……

ニューバランスの日本製996は 「史上最高に美しい 996」 だったのである

ニューバランス New Balance 日本製 996

“996”は今年で誕生35周年。というわけでバリエーション豊かに展開されていますが、ここへきて最強のオーラを纏った996が登場! 同じようで何かがスゴい、謎多き996の秘密を探りに、ニューバランスラブ♡な担当編集&ライターが工房へ突撃取材してきました!

“日本製996”が生まれる[M.Lab]に独占潜入取材!!

日本製996の生産を任うのは、ニューバランスのアスリート向けオーダーシューズを手掛けているミムラボ。佇まいの違いの秘密を探るべく、いざ工房へ!

前編「ニューバランスのこの996なんか違う……ぞ!」はこちら

ミムラボ

[M.Lab -ミムラボ-]
数多くのメダリストのシューズ作りを担い、黄綬褒章も受章したレジェンド、三村仁司氏が2009年に設立。第一線のアスリートが絶大な信頼を寄せるオーダーシューズ工房だ。2018年、ニューバランスとグローバル・パートナーシップを結ぶ。

ミムラボ やっとこモチーフ
ロゴは職人道具のやっとこモチーフ

「スぺシャルなニューバランスはウチで作っています」

専務取締役 三村修司さん
案内してくれた 専務取締役
三村修司さん

大手スポーツシューズメーカーの営業を経て、父である仁司氏とともにミムラボの立ち上げに携わる。モノ作りを統括する傍らで自らミシンを踏み、サンプルの作成を担当している。

New Balance ニューバランスのスペシャルモデル ミムラボ

今回の996以前にも、ニューバランスのスペシャルモデルの生産をミムラボが担当。上写真の最左は、ビギンでも紹介した、初の日本製1300。バーガンディの一足は、まさかのコードバン製1300(非売品)だ。その右隣は、ヌメ色の栃木レザーを用いた1300。最右は同じく栃木レザー製の327だ。総じて立体感が素晴らしく、オーラが違う!

問1「なんかグレーがマイルドな気がするんですが?」の答え合わせ
「“絶妙グレー”な上質ピッグスキンを使っています」

ニューバランス New Balance ミムラボ 上質ピッグスキン

使用したピッグスキンは、オリジンの風合いに近づけるべくニューバランスが探し回った、「日本国内のタンナー謹製」のそれとのこと。少しベージュみ掛かった優しい発色で、印象がマイルドなのはそのためだ。

「この革はサイズが小ぶりで薄い反面、柔らかく、上質感があります。魅力を引き出すべく、繊細な吊り込みを心掛けています」と三村さん。

ニューバランス New Balance ミムラボ 上質ピッグスキン

ニューバランス New Balance ミムラボ 上質ピッグスキン
パーツごとにムラが出ないよう面取りにも最大限気を遣う!

問2「全体的に曲線美を感じるんですが?」の答え合わせ
「ハンドを駆使した“縫製”と“吊り込み”が曲線美の所以です」

日本製996の最大の特徴といえるのが、曲線美あふれるフォルム。その秘密は「ハンドを駆使した縫製と吊り込み」にあると三村さん。「現代のスニーカー縫製の主流は、ほとんどがコンピューターで制御されたオートメーション。これだと自動で縫えるため効率がいい反面、平面的な縫製しかできません。」

「一方ウチは1つ1つのパーツを職人がミシンで縫っている。だから型紙も立体を想定して作れるし、吊り込む前の段階で、ある程度立体的なんです」。

そして吊り込みも手作業がモノをいうと三村さん。「木型にアッパーを被せて、やっとこで革を伸ばしながら吊り込みます。細かくヒダを寄せることで、柔らかな丸みを帯びたフォルムになるんですよ」

精緻なミシン

ニューバランス New Balance ミムラボ 精緻なミシン

最難関の1つであるアイレット周り。キワからの距離も均一になるよう、とにかく丁寧に、丁寧に縫う。

ニューバランス New Balance ミムラボ 縫製

アッパーをひと通り縫ったところ。職人が微妙な力加減で革を寄せたり、引っ張ったりしながら精緻に縫うことで、立体的な仕上がりとなる。

手吊り込み

ニューバランス New Balance ミムラボ 手吊り込み
見よ!! この細かく寄せられた美しいヒダを!!

ニューバランス New Balance ミムラボ 手吊り込み

ニューバランス New Balance ミムラボ 手吊り込み

トウ周りの吊り込みにマシンも使うが、その前段階まで手作業。やっとこでヒダを細かく寄せ、ハンマーで叩き、革を木型に沿わせる。余談だがSL-1ラストにもバリエーションがあり、本作では三村さんがアッパーとソールの相性を鑑み、選び抜いたそれを用いている。

ニューバランス New Balance ミムラボ 手吊り込み
吊り込みのベースは細身のSL-1ラスト

問3「まさか……ですがNがいつもよりぷっくり?」の答え合わせ
「スポンジの芯を挟み周りを縫い伏せることで立体感を出しています」

ニューバランス New Balance ミムラボ

“N”がぷっくりしている理由は「芯を入れている」から。「芯の周りを指で押さえながら縫い伏せるようミシンを掛けなければならず、美しく仕上げるには繊細な仕事が要求されます」と三村さん。

なお、“N”の下側の山の頂点のステッチをよく見ると微妙な丸みを描いているのだが、これはニューバランス本社の指定なんだとか。……って細かすぎない!?

ニューバランス New Balance ミムラボ

[取材してわかった]“全工程が至極丁寧”なミムラボゆえ実現した……
日本製996は「史上最高に美しい996」だったのである

工場取材をすると、職人の“目にも留まらぬ早業”に驚かされることが多くあります。でも、ミムラボで驚いたのは、その真逆である丁寧な仕事。裁断も縫製も、吊り込みも、ソールとアッパーの接着も…、すべての工程が効率度外視で、“研ぎ澄まされた集中”の下で行われているのです。

作業時以外は和やかな雰囲気なのですが、切り替えた途端に超集中というコントラストが印象的でした。現在、ミムラボには、社長や専務を含めて10名の職人が在籍しています。

ニューバランス New Balance ミムラボ

「職人の皆自身が率先しここをやり直したいと申し出ることも多い。丁寧な仕事に誇りを持っているんです」とは三村さんの談。996を作るに当たっては「ニューバランスのオリジンの世界観を理解しながら、日本製ならば何が喜ばれるかを考えた」そうで、その答えが“隅々まで丁寧に作られた”件の「史上最高に美しい996」だった、というワケです。

木型に忠実な曲線美あふれるフォルムはまた、吸い付くような極上のフィット感にも直結。日本が誇る職人技の粋を、その目で、足で、ご堪能あれ。

「996」誕生35周年記念
M996JP

ニューバランス New Balance M996JP

35年という歴史の中で、初めて登場した日本製の“996”。トップアスリート御用達のシューズ工房「ミムラボ」が、裁断、縫製、成型とすべての生産工程を担っているだけあって、その仕上がりは圧巻!!  ステッチ、フォルム、アッパーとソールの接着面etc.……どこをとっても美しい、ファン悶絶の逸品となった。

ライニングにクールマックスを使用するなど、新たな挑戦も見どころ。少数生産ゆえ、この機会を見逃すべからず! 7万4800円。12月1日(金)発売予定。※公式オンラインストアでの販売方法については、公式ウェブサイトにて11月下旬に発表予定です。

編集部 セキグチ

いつもより高いけどそれ以上の価値あり(編集部 セキグチ)

ライター 秦 大輔さん

丁寧すぎる作りで足への吸いつきもすごい……(ライター 秦 大輔さん)

これまたスペシャルなエコバッグ付き

ニューバランス New Balance M996JP

商品の問い合わせ先/ニューバランスジャパンお客様相談室
☎ 0120-85-7120
https://shop.newbalance.jp/

※表示価格は税込み


写真/竹内一将、奥山祐太(以上、Ye) 文/秦 大輔 スタイリング/武内雅英

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