特集・連載
1988~1990年代前半:渋カジブーム
ニューバランスの二傑は渋カジブームからずっと洒落者のスタメンだ
New Balance この記事は特集・連載「New Balance」#05です。
1988年ビギンが創刊……時を同じく誕生した
Nの二傑「M996」と「M576」
ざっと数えて189回。この数字、今までにニューバランスがビギンの特集に登場した回数なんです。調べた部員も驚く多さですが、皆さまにいいモノをお伝えするのが信条のビギンにとって、ニューバランスはそれほど欠かせない存在。創刊時から辿るスニーカー史となれば当然、ニューバランスを語らずには始まらないってことで上写真の二傑から♪
Begin創刊号
ニューバランスの人気シリーズ900番台と500番台のなかでも傑作と名高いM996とM576。ともにビギンと同じ1988年誕生!! な~んてご縁を感じちゃいますが、その当時は渋谷のストリートから巻き起こった“渋カジ”の全盛期。
不良文化とミックスしたハードアメカジ、米・東海岸のトラッド要素を取り入れたキレカジなどさまざまな渋カジスタイルが生まれたものの、足元はエンジニアブーツやモカシンといった革靴が主流の時代でもありました。
そんななか、セレクトショップ店員や一部の洒落者が目をつけたのがニューバランスのスニーカー。独特のぽってりフォルム&クラシック顔が、革靴の代わりとなるにはうってつけだったわけです。
とくにクラシックながら細身ラスト&グレーカラーが都会的なM996、ニューバランスでは珍しいスムースレザーのアッパーが高級感を醸すM576は人気で、渋カジ終焉までボトムスの主役だったリーバイス501との合わせは若者の憧れだったとか。
34年を経た今も、お洒落賢者に好きなニューバランスモデルはと聞けば必ず名が挙がる両作。流行に動じない履き心地以上の安定感こそ、永久のスタメン靴である所以でしょう。
スマートさも備える900番台イチのクラシック顔
NEW BALANCE[ニューバランス]
M996
’88年のオリジン同様、米国生産で復刻。ミッドソールにENCAPとC-CAPを搭載し、クッション性は◎。クラシック顔ながら細身のSL-1ラストによりスマートな印象に。2万7500円(ニューバランス ジャパンお客様相談室)
本格革靴に匹敵するニューバランスきってのドレス顔
NEW BALANCE[ニューバランス]
M576
同じく’88年にオフロード用として登場したM576。安定した走りを実現する凹凸ソールが特徴。アッパーに上質なスムースレザーを採用しており、高級感のある佇まいがイイ♪ 熟練の革職人が集う英国のフリンビー工場で生産。
洒落者のニューバランススタイル
あんときと今、比べてみました
30年前の渋カジと今のスタイルを見比べれば、カッコイイの定義は変わってもニューバランスは色褪せないのがよ~くわかる。やっぱり洒落者の足元にニューバランスは堅いっス!
渋カジ時代:品よく着くずしたアメカジ
紺ブレに淡い色のBDシャツなどプレッピー要素のミックスが肝。501やチノパンに革靴が主流のなか、洒落者は996や576を合わせた。栄作ばりのサラサラヘアが女子にウケた♡
現代:肩肘張らないノームコア
シンプルで肩肘張らないスタイリングが人気。カジュアルなグレスラ×ニューバランスは鉄板の足元コンビとしてビギンで何度も紹介。ノークッションで足首周りをスッキリ見せるのがポイントだ。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。