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USネイビーのGOBセーター

USネイビーのGOBセーター
TEACHER:FOVOS オーナー 和久井英夫さん

今回推したいのは、古着市場では20年以上前から定番品目だったにもかかわらず、一度も大ブレイク! には至らなかった知る人ぞ知る名品、“GOB(ゴブ)セーター”です。

米国海軍が’40年代〜’90年代頃まで採用したと言われている、リアルガチな軍用ニット。“GOB”というのは船の甲板作業員の通称で、過酷な環境にさらされる彼らの防寒インナーとして開発されたため、古着界では“GOBセーター”という名で親しまれています」。

これが昨今のモックネック人気に後押しされ、今若年層からジワジワ注目され始めてるそうで、「これまではごく一部のマニアにしかウケなかったんですが、少し風向きが変わってきたように思います。その理由は、この独特のダサかっこよさ(苦笑)」。

昔からの古着好きの間では焼き芋屋が着てそうなことから、そのまま“焼き芋”という愛称でも呼ばれているんですが、この絶妙にいなたいシルエットが抜け感に通じるうえ、通ウケも狙えると、今評価を高めてるんです」

USネイビーのGOBセーター

USネイビーのGOBセーター

インナー用に開発されているため、全体的に細身。にもかかわらず肩周りにゆとりがある、このユニークなシルエットも、“焼き芋”が愛称となるダサかっこよさに通じている模様。こちらは’77年製と年式は古めで、大きめなLサイズの希少品。9900円(フォヴォス)

軍用ギアの証である納入時のタグ付き

USネイビーのGOBセーター

ディテールで年代が判別できる

USネイビーのGOBセーター
袖のリブは新しいものほど長めに

USネイビーのGOBセーター
年代が新しいものほど色が濃くなる

通ウケを狙うなら明るめのネイビーが◎
希少な’60年代以前の製品は丸胴仕様に設計されているのが特徴。’70年代頃までは袖リブが短めで色も明るめの紺色だが、’80年代以降は長リブ&黒に近い色みに。上は’90年代の製品。7900円(フォヴォス)

FOVOS オーナー 和久井英夫さん

FOVOS オーナー
和久井英夫さん

ヴィンテージ好きなら誰もが知る、原宿の人気古着店のボス。並々ならぬ知識をもとに自らお宝をハントする名バイヤーとしても著名。

※表示価格は税込み


[ビギン2022年2月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人

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「独特のダサかっこよさで通からは“焼き芋”の愛称で親しまれています(笑)」

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