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世界一わかりやすい!ナナミカの”光電子ダウン”講座~河田フェザー編~

普遍的なデザインに、日常生活に利く機能を忍ばせた真のベーシックを十八番とするナナミカ。その中身至上主義ともいえる製品哲学を象徴するアイテムのひとつが、ゴアテックス素材に光電子ダウンを封入したアウターたちです。フツーのダウン製品と異なるのは、 “光電子セラミックスを混ぜた化繊わた”と“世界一クリーンなダウン”をMIXした“光電子ダウン”を採用しているところ。※ちなみに世界一とは、世界最高基準の清浄度2000mm(新毛)を誇っているから。

ゴアテックス ショート ダウン ジャケット/8万8000円。

おかげでダウンの要でもあるロフト(膨らみ)は、長年着込んでもフッカフカなまま! でいて体温(身体から放出される遠赤外線エネルギー)を輻射し、“加温”ではなく“保温”効果をもたらしてくれるため、衣服内が暑くなりすぎず、いつでもどこでも心地いい暖かさをキープしてくれる! な〜んていいこと尽くめなんですが、これって外見じゃわからないですよね? ってことで、本企画ではそんな“ナナミカのナカミ”=“光電子ダウンの実力”を徹底解明!!!

光電子編では、光電子の生みの親に疑問をぶつけ、その正体に迫りましたが、それだけ光電子が優れていても、肝心のダウンが平凡では効果は減少。ということで後編では今作が採用している“世界一クリーンなダウン”を手がける「河田フェザー」に潜入します。ナナミカはなぜココのダウンを使い続けるのか。その理由を探るべく三重県にある本社&工場で徹底調査してきました!

世界一わかりやすい!ナナミカの”光電子ダウン”講座~光電子編~はコチラからご覧ください。

【REASON】
河田フェザーのクリーンダウンは
世界で一番清潔だから

河田フェザーが創業したのは、なんと1891年! 羽毛商としてじつに130年以上の歴史を誇る、名門中の名門です。国内外のさまざまな認証を受ける羽毛のプロフェッショナルだけあってか、到着すると玄関前でガチョウ(グース)さんたちがお出迎え(笑)。

河田フェザー 代表取締役 河田敏勝さん/1960年生まれ。大学で工業経営学を専攻し、卒業後は国内の大手繊維メーカーに入社。退職後に米国での留学を経験した後、86年に帰国し、河田フェザーに入社。羽毛の特徴と構造を熟知しているのに加え、なんとエンジニアとしての顔も持ち合わせ、91年に現在の本社工場を建設した際には、ドイツのメーカーと協力し、自らの理論に基づいた機械を設計。世界でもトップクラスの除塵&洗浄力を誇る羽毛精製機械を作ることに成功した。2007年から5代目として跡を継ぎ、2008年からは国際羽毛協会の副会長に就任。国内外ともにダウンの知識において右に出る者はいない超スペシャリストだ。

同社のダウンがなぜ世界一と称され“クリーンダウン”と呼ばれるのか。答えてくださったのは、5代目となる現社長の河田敏勝さん。ハッキリ言ってこのお方……めちゃくちゃヤバいんです。詳細は上を見ていただくとして、端的に言うとおそらく世界で一番ダウンに詳しい御仁!
そもそも91年にクリーンダウンを安定供給すべく、同社の本社工場を愛知県名古屋市から現在の三重県多気郡明和町へ移転することを、先代社長に進言したのも河田さんなんですが、そのアプローチからしてすでに天才的。
「まずは日本全国でどの場所がダウンの洗浄工場として適しているのか、検討をつけるところからスタートしました。というのも実はダウンには小羽枝 (しょううし)という細かな繊維があり、その隙間に微細なアカやホコリが入り込んでいるんですが、こうした目に見えない汚れまで洗い落とすためには、小羽枝が閉じてしまう高温多湿な環境はNG。加えて洗浄時に小羽枝のわずかな隙間にも入り込んでくれる、粒子の細かい、言い換えるなら“還元力の強い超軟水”が必要となるんです。還元力について補足すると、超軟水は抗酸化力が高く、洗浄・回復加工を行うことにより小羽枝の折れ曲がりや酸化による羽毛の傷みも修復してくれるということです」

そこで河田さんは、なんと関連書物を読み漁り、独学で地質学などを研究。日本地図を広げ、地形、地質、雨量などなど、あらゆるデータをもとに低い湿度と超軟水が両得できそうな場所に見当をつけたそうな。そこで最有力だったのが、現在本社工場があるこの三重県多気郡明和町。

「伊勢湾に近く、山と海に挟まれ、年間を通じて湿度が低い。おまけに地質と地形から、地下には軟水が流れていることも推察されました。まさにダウンの洗浄にはこれ以上ないほどベストな土地。実際に調査したら、1000年以上の年月をかけて地下深くまで染み込んだ、硬度3mg/Lほどの粒子の細かい超軟水が流れていることが判明しました。徹底的に洗浄したクリーンダウンは、買った当初こそ他のダウンとの違いはわかりにくいもの。ですが清潔なクリーンダウンは長年着込んでもロフトがキープされます。ダウンのよしあしは時間が経過するほどに、差が浮き彫りになってくるんです」
良質なダウンの根源は清潔さにある。その信念のもとこの地に根付いた同社が、実際にどういった工程を経て、世界一清潔なダウンを生み出しているのか。ここからは工場に潜入し、その全容に迫ります!

【FACTORY】
クリーンダウンは異常なまでの
品質管理で誕生する

かくして最適な湿度と超軟水を得た河田フェザー。ですがさらに驚いたのは、よりクリーンなダウンを生み出すため、同社はなんとドイツの専門メーカーに専用機械をゼロベースで特注! しかもその機械をイチから設計したのも河田さんなんだとか! ここからはその世界でもトップクラスの除塵&洗浄力を誇る羽毛精製機械を駆使した、クリーンダウンの精製工程とは?

同社は欧州諸国を中心に良質な羽毛を仕入れていますが、その数は超膨大。ちなみに上写真に写っているひと袋には、約40kg近い羽毛が入ってるんだそう。1羽の水鳥から大体10〜15gのダウンが採れることを考えると……その量に圧倒されます。
そして、社外秘ゆえ掲載NG(泣)の開封作業後も洗浄に回す前に、羽毛を巨大な機械で撹拌(かくはん)して、砂埃などのゴミをしっかり除去。この除塵工程を経た羽毛は、風の力によって工場内のパイプを通り、サイロ(保管庫のようなもの)へ移動。このサイロは上から吊るされるような構造で、測りの役割も兼ねているそう。おかげでここに溜まった羽毛は、同じ重量を同じ時間で次の洗浄工程に回すことが可能になり、仕上がりがより均一になるんだとか。

クリーンダウン精製の核となる工程がこの洗浄。200kgまで洗える巨大なドラム式洗濯機は、なんと世界で8台しかない、極めて稀少なマシン! 約45℃の超軟水と、ヤシの実から抽出した天然由来の洗剤を使うことで、海洋汚染問題に配慮しつつ、目に見えないアカやホコリまでキッチリ洗浄。
羽毛をかき回し、さながらお米を研ぐように羽毛同士を擦り合わせて洗う、“研ぎ洗い”を経たダウンは、この段階ですでにレベチの美白っぷり! 洗浄前の羽毛原料とクリーンダウンの比較写真を見れば、その違いは一目瞭然。2回洗った後、すすぎを4回繰り返して、ようやく洗浄・回復加工が完了となります。

脱水まで終わった羽毛は品質の均一化を狙って、再度測りの役割も兼ねたサイロに移動。その後、羽毛は巨大なドラム式乾燥機へ。まだ湿った状態の羽毛を少量ずつ(一度に約40kgずつ)、150℃近い熱を加えながら撹拌して乾燥させることで、薬剤を使わなくても滅菌が可能に。
さらに乾燥後はスチームによって小羽枝を開かせてふんわりと仕上げ、サイロを経て冷却除塵機へ移動。暖かい状態ではホコリなどが取れにくいため、ここで常温程度まで冷却した状態で、特殊な網目を備えた機械に入れて撹拌し、さらに細かなアカやホコリを除去。ここまで徹底した除塵ぶりには頭が下がるばかり。

洗浄・回復、乾燥、冷却と、各工程間に潜む除塵工程を経た羽毛は、専用の選別機へ。これは内部で風の力を利用して、“より軽い=より良質”なダウンを選別しています。ダウンとフェザーがきっちり仕分けられるほか、この段階でもまだ夾雑物(きょうざつぶつ)と呼ばれる、毛根のようなゴミがとれるんだとか。
羽毛が舞っている光景は、まるで粉雪が舞っているように神秘的! ちなみに粉塵爆発の要因となる静電気の発生を防ぐため木製の選別機が採用されています。

ここで少し閑話休題。羽毛はその形状や羽枝の長さなどによって“ダウン”や“フェザー”に大別されるんですが、同工場内にはそれを公正に検査するべく、独立した専門機関「UMOUサイエンスラボ」が設けられています。河田さんの指導のもとに確立されたここの検査基準は、世界有数の厳格っぷりで有名。熟練の検査員が各々の含有量を手作業で仕分け&チェックしているほか、洗浄度検査まで行っているんだそう。
ちなみに国内の検査機関は元より、IDFB(国際羽毛協会)も、ここの基準を参考にして、各々の検査基準を設定しているんだとか。河田フェザーが仕入れた羽毛は、ダウンやフェザーの混率も、世界屈指の厳正な目でチェックされているんです。安かろう悪かろうな羽毛商にありがちなゴマかしなんて一切なし!

選別された羽毛の品質を安定させるため、2日〜1週間程度保管されます。ダウンは天然物。同じ産地でも毎年デキが異なるため、品質を均一に保つために、保管後は仕入れ時期や育て方などの異なる、他ロットの羽毛と撹拌されます。つまり同社のクリーンダウンは、唯一無二の河田ブレンド。
最良の羽毛を、最良な土地で、最良の機械を使い、最良の工程を経て仕上げられた、世界一清潔なダウン。「ダウンは無味無臭」。この社是通りのクリーンダウンがあってこそ、光電子の効果もより際立つってワケなんです。

河田フェザーはただのダウン精製ファクトリーにあらず。実はなんと“世界一クリーンなダウン”と“光電子セラミックスを混ぜた化繊わた”をミックスする工程も、同社が特許を取得した特殊技術を用いているんです! ただ残念ながら撮影はNG。
「河田フェザーでは、ダウンにさまざまな物質を混ぜ込む加工も行なっています。光電子ダウンに関して言うと、その機能を効率よく発揮するためには、両者をどれだけ均等に絡ませるかがカギ。そのために専用の機械を駆使しているんですが、それは企業秘密ということで(苦笑)」

【PRODUCTS】
一生着続けられる
光電子ダウン3兄弟をCHECK!

光電子ダウンを封入した、ナナミカの一生モノアウターBEST3は絶対押さえておくべし!

ゴアテックス ショート ダウン ジャケット/ナナミカは今季、基本スペックを共有する3型の光電子ダウン製品をラインナップしています。こちらはその内のひとつ、ショート丈のスタンドカラーダウンジャケット。表地には“2L Polyester GORE-TEX Fabrics”を使用し、防水透湿性能は文句なし。後述する2モデルも同素材を採用している。ちなみに、袖口をリブ仕様にすることで冷気の侵入を防いでくれる仕様も、3兄弟共通の意匠だ。8万8000円。

ゴアテックス ダウン コート/汎用性の高いミドル丈モデル。片手でもドットボタンが留められるワンハンドスナップ仕様や、フライトジャケットをベースにしたパッチ&フラップポケット、前立て裏と腰ポケのフラップ裏のファスナー付きセキュリティーポケットマフラーや手袋の収納にも適した内側の大型ポケットなどなど、他2モデルと同様に利便性を向上させる意匠が満載。9万9000円。

ゴアテックス ロング ダウン コート/他の2モデルと同様に、ミリタリーのエッセンスが落とし込まれたロング丈ダウンコート。USアーミーの名作、M-1951パーカをベースにしたフィッシュテールがアクセントに。11万8800円。


問い合わせ先/ナナミカ 代官山☎03-5728-6550 公式インスタグラム 公式ホームページ
写真/松島星太 文/黒澤正人 イラスト/新地健郎 デザイン/山田 亮 編集/増井友則(Begin)

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