冬の快適さの要たる優秀ベースレイヤー
冬のワードローブの準備を! と言われると問答無用で寒さ対策を連想してしまいがちですが、ちょっと待った。思い返してみると混んだ電車やら暖房ガンガンの屋内やら、意外と暑さ過剰で汗だくに……なんて経験、誰しもあるんじゃないでしょうか?
そもそも暖冬と言われる昨今においては、むやみに温めることよりも大事なのは“適温”であること。その点、これまでの暖か系インナーは保温に特化していて、先述のような状況下ではオーバーヒートしがちでした。
それを解決してくれたのがご存じ、光電子。この技術の最大の個性でありメリットが、体の輻射熱を使うことで自然と快適な温度へと近づけてくれること。
従来は羽毛に組み合わせてダウンに取り入れるのが一般的でしたが、繊維自体にその機能をもたせる技術が確立されたことで、インナーでもその恩恵にあずかれるようになったというワケ。こんなTシャツさえあれば、この冬はいつでもどこでもずっと、ぬくぬくですよ!

体が発する遠赤外線を高純度微粒子セラミックスが吸収し、輻射することで体温を逃がさず適温を保つ特殊技術。街着はもちろん、氷点下の環境で行動する冬山のクライマーの装備にも対応するほど汎用性が高い。
ニットのように暖かいのに、汗ムレしない
右/Goldwin[ゴールドウイン] Re-poseシリーズ
左/nanamica[ナナミカ] 光電子シリーズ
右/健康医科学の専門家監修のもと開発されたリカバリー用ウェア。柔らかいダブルフェイスボディを採用。7700円(ゴールドウイン 丸の内) 左/パイル素材で肌触りもよい「光電子」素材のロンT。1万6500円(ナナミカ 東京)
[他にもある! 適温Tシャツ]
NASAのために開発された素材
GRAMICCI×PERFORMANCE[グラミチパフォーマンス]
OUTLAST×RENU ロングスリーブTシャツ
NASAのために開発された「アウトラスト」ポリエステルを混紡したロンT。生地に含まれるマイクロカプセル内のパラフィンワックスが暑いときは熱を吸収し、外気の温度が低下するとその熱を放出する。各9680円(インス)
※表示価格は税込み
[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。