ファイヤーキング Fire King

ターコイズブルーのファイヤーキング
TEACHER:ディーラーシップ代表 井川雄太さん

2004年に東京・高円寺にオープンしたヴィンテージ・ミルクガラス食器専門店のボス。ファイヤーキングに関する知識も博士級だ。

ファイヤーキングは1905年に米国オハイオ州で創業したアンカーホッキング社が、1941~1986年に展開していたキッチンウェアブランド。丈夫なミルクガラス製品が十八番で、古きよきアメリカを感じさせる美色に魅せられるコレクターは山ほど存在。長らくヴィンテージ食器の王様として君臨しています。

ビギナーでも“ジェダイ”と呼ばれる、ここの柔和なグリーンカラーの食器類を一度は目にしたことがあるはず。ですが、井川さんいわく「実はここにはジェダイよりも激レアな“ターコイズブルー”という色が存在してるんです。この色はなんと1956〜’58年のわずか3年間しか製造されなかった幻の色! 数あるカラバリのなかでも、通の間ではトップレベルで人気の高い色なんです」。

ヴィンテージ市場では常に枯渇状態というこのレア色ファイヤーキングは、今後ますます希少価値が高まっていく可能性大。

「ジェダイに比べてもともとタマ数は少なかったんですが、ここ10年くらいの間で流通数はさらに激減。うちの店では毎月1000個近いファイヤーキング製品が入荷するなか、最近では月に数個入荷するかどうか。当然新たに作られることはなく流通数は減る一方なので、見つけた人は超幸運! 迷わず即買い!しなければ、もう二度とお目にかかれないかもしれませんよ」

ファイヤーキングのDハンドルマグ ターコイズブルー Fire King

ファイヤーキングのDハンドルマグ ターコイズブルー

同ブランドの数ある食器類のなか最も著名で人気の高い形が、この“8オンス コーヒーマグ”、通称「Dハンドルマグ」。そのターコイズカラーとなるとレア度は激高。井川さんのお店で取り扱うこちらのマグは状態がいいためオーバー1万円だが、コンディションによってはU-1万円で購入可能。1万3800円(ディーラーシップ)

USA製を示すアガる刻印入り♡

ファイヤーキングのDハンドルマグ ターコイズブルー Fire King

[ウラの刻印で一目瞭然]
代名詞“ジェダイ”の時代変遷をCHECK

実は最定番の“Dハンドルマグ”は年代ごとに仕様変更があり、およそ3種類に大別される。王道“ジェダイ”のDハンドルマグの底面で、レア度を見極める術を伝授。

【1940年代初期】

ファイヤーキング Fire King プレーンフィルビー
底面に刻印のない「プレーンフィルビー」

ファイヤーキング Fire King プレーンフィルビー

ジェダイの最初期のDハンドルマグは“プレーンフィルビー”と呼ばれる。底面が平らで刻印されていないのが特徴で、当然3種中では最もレア。3万5800円(ディーラーシップ)

【1940年代〜1950年代初頭】

ファイヤーキング Fire King シェービング
底面が平らで刻印入りの「シェービング」

ファイヤーキング Fire King シェービング

中期のDハンドルマグは“シェービング”と呼ばれる。初期と同様に底面が平らで、ブランド名や“OVEN”、“GLASS”の文字が刻印されている。8480円(ディーラーシップ)

【1950年代中期〜1960年代中期】

ファイヤーキング Fire King レギュラー
底面に凹凸があって刻印入りの「レギュラー」

ファイヤーキング Fire King レギュラー

最後期の通称は“レギュラー”。“GLASS”から “WARE”に刻印が変わり、“MADE IN U.S.A.”の表記も追加。底面に凹凸があるのも特徴だ。7480円(ディーラーシップ)

柄入りの「フィルビー」は世界遺産級!!

ファイヤーキング Fire King フィルビー
味のあるフィルビー柄入りはとにかく希少!

最もレアなのが最初期に作られた通称 “フィルビー”。同社の工員のフィルビーさんが考案した柄が、呼び名の由来とされる。10万9800円(ディーラーシップ)

ディーラーシップ代表 井川雄太さん

ディーラーシップ代表
井川雄太さん

2004年に東京・高円寺にオープンしたヴィンテージ・ミルクガラス食器専門店のボス。ファイヤーキングに関する知識も博士級だ。

 


[ビギン2019年9月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人

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