スペインのスニーカーブランド、カラハンが本格上陸! 東京・青山に直営店も
歩き心地を徹底追求! コンフォタブルなお洒落靴が揃い踏み
これまで一部の靴好き&スニーカー好きのあいだで、その存在が知られるに留まっていたスペインの名門シューズ&スニーカーブランド、カラハン(CallagHan)がこのたび、待望の日本本格上陸を果たした、という話題です。
ワインの名産地として知られるスペイン北東部ラ・リオハ州の小都アルネド(Arnedo)にて1968年、バシリオ・ガルシア・ペレス・アラドロス氏によって設立され、手縫いによる防水レザー製ハンティングブーツで急成長を遂げたシューズメーカー、ヘルガー(Hergar)社。カラハンは、同社が1987年から展開しているハウスブランドです。当初はカウボーイスタイルのレザーシューズを展開していましたが、たゆまず新技術の研究に勤しむにつれ、スニーカーをコレクションの中核とするブランドへと変貌していきました。
独自に開発した数々の技術のうちで、とりわけ特筆すべきは同社が2004年に発表し、国際特許も取得した「アダプタクション・テクノロジー(Adaptaction Technology®)」でしょう。生体構造学の研究から生み出されたというこちらは、加重がアウトソールに施されたトラクションレーンの溝幅を拡げ、ウィズも大幅に拡張させることで歩行に安定感を与え、かつインソールを足裏形状になじませることで摩擦を最小限に軽減。これらの作用により、着地時の衝撃を効率よく蹴り出しのエネルギーへと変換することで、履き心地&歩き心地に最大限の快適さをもたらす、というものです。
また、伊・フィンプロジェクト社(FINPROJECT/1965年、伊・マルケ州で設立)と共同で開発したオリジナル「マレソール(MARE SOLE)」にも注目です。EVA(エチレン-酢酸ビニール共重合樹脂)で2層構造に成型されたこのソールは、両層間に設けられた空洞がクッションの働きをして、さらなる快適性を高めてくれるのです。
ということで、カラハンの多彩なラインナップから、ここではカジュアルにはもちろん、ビジカジの足元にもハマるウィングチップとプレーントウの2タイプを取り上げました。ともに一見しただけで、なんとも印象的な超個性派スニーカー。しかも、上記で解説した「アダプタクション・テクノロジー」と「マレソール」もしっかり搭載されております。
去る2023年2月4日には、日本初となるカラハンの直営店「カラハン トウキョウ」がオープンしました。運営を担当するのはインポーターのジー・エム・ティー社で、立地は東京・青山の骨董通り沿い。同じく同社の代表が運営を担っている「トリッカーズ青山店」&「パラブーツ青山店」のすぐ近くに位置しています。ということは、ここを訪ねれば、これら3ブランドの最新コレクションがひととおり、目の当たりにできちゃうって寸法。ってことで、これはもう、靴好き&お洒落好きなら必ずや良靴のメッカ、骨董通りへと巡礼を!
写真上/2層に成型された「マレソール」では、両層間に設けられた空洞がクッションの働きをすることで、歩行時における快適性を高めている。写真は「ウィングチップ 17808」(下記参照)。写真下/カラハン独自の「アダプタクション・テクノロジー」を採用。歩行時の加重によって、このアウトソールが適度に変形して、各トラクションレーンの溝幅が拡張。結果、着地時にはヒール部の幅が、蹴り出し時にはウィズやつま先部の幅が拡がることで安定性が高まり、さらには衝撃を効率よく吸収して、それを蹴り出しのエネルギーに変換する。と同時に、インソールも加重によって足裏形状になじんで摩擦を最小限に軽減するのだ。
「ウィングチップ 17808」(トップ写真も)は、ブリティッシュカントリーを彷彿させる無骨なウィングチップダービーに、「アダプタクション・テクノロジー」搭載、「マレソール」を組み合わせた、個性あふれるドレススニーカー。カジュアルのみならず、ジャケットスタイルとも相性◎だ。牛革製アッパー。ラバーソール。39~44(25.0cm~27.5cm)。ブラックのみ。3万1900円。
無骨でボリューム感ある姿ながらも、ポッコリ丸みのあるフォルムで可愛らしさも備える「プレーントウ 17807」もラインナップ。牛革製アッパー。ラバーソール。39~44(25.0cm~27.5cm)。バーガンディもあり。3万1900円。
住所:東京都港区南青山6-3-12南青山ベルベットハイツ1F
☎ 03-5468-6366
公式インスタグラム https://www.instagram.com/callaghan_japan/?hl=ja
※表示価格は税込み
文/山田純貴