NIKE ナイキのAir Ship

「知られざる伝説モデルは“綺麗に汚して”履くのが気分です」
ファッション キュレーター 小木“Poggy”基史さん

僕はバレーボール少年でしたが、中3の頃に『スラムダンク』の連載が始まり、バスケ部がナイキのジョーダンを履いているのが羨ましくて……。大人になっても人気モデルはなかなか買えませんでしたが、今秋にナイキのエア シップを購入。

85年に登場したジョーダン1の前にマイケル・ジョーダンが1年間だけ履いていた幻のモデルで、ダンクっぽいボリュームはありつつ、ジョーダン1のような低い甲&薄いソールだから、カジュアルすぎず革靴感覚で履けるんです。ジョーダンやダンクにはない知られざる傑作感も所有欲を満たしてくれますね。

僕はこの一足にヴィンテージカスタムを施してもらいました。というのも、近年ジョーダン1のデッドストックが数百万円の値になる事態を背景に、アメリカでは履き込んだ味がカッコいいという流れが生まれていて。気鋭アーティストが新品のナイキをカスタムするなど注目を集めています。

また今回のエア シップは売り方も粋。ユニオントーキョーで原宿のヴィンテージショップ、ベルベルジンのポップアップがあったのですが、そこで密かに販売されていたんです。

一気に火をつけて売るのではなく、ヴィンテージが好きな人に長く履いて味出しも楽しんでほしい。そんな売り手の思いに共感しました。本当に汚いのは嫌だけど(笑)、綺麗に汚した一足は長く大事に履きたいですね。

NIKE ナイキのAir Ship

NIKE[ナイキ]
Air Ship

マイケル・ジョーダンの初代シグネチャー「エア ジョーダン 1」。そのベースとなった「エア シップ」の復刻モデルに、独自にヴィンテージカスタムを施した。今年の秋、「ユニオントーキョー」にて1万7600円で購入。

ファッション キュレーター
小木“Poggy”基史さん

ファッション キュレーター
小木“Poggy”基史(こぎもとふみ)

1976年生まれ。ユナイテッドアローズの販売員、PRを経て「ユナイテッドアローズ&サンズ」ディレクターに就任。独立後は、世界的ブランドのキュレーションやコラボを手掛けるなど国内外で活躍している。

 
※表示価格は税込み


[ビギン2023年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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