特集・連載
ありきたりなビジネスコートに飽きたなら、名門キルトの「ヘチマ通勤」なんてどう?
超アウターブランド大研究 最先端スペックを搭載した超機能派から一生着られる永久不滅の超クラシック、思わず値札二度見の超コスパな一着まで、“超”一流のアウターばかりを100ブランドから厳選して徹底研究。これさえあれば、もうアウター選びで悩まない、疲れない、オロオロしない。なんせ物価高でイヤになっちゃうよ……な冬ですからね、一番大事なアウター選びは絶対に失敗させません! この記事は特集・連載「超アウターブランド大研究」#05です。
トラッドの雄によるヘチマだからこそキレイめにもハマる
ヘチマやタマネギに喩えられる模様のキルトステッチは、中綿の偏りを防ぐための定番意匠。ミリタリーインナーによく見られますが、それだけに英国トラッドの雄たるトラディショナル ウェザーウェアのヘチマキルトとなると、新鮮に映るでしょ?
しかもデザインはワークコートモチーフで、ポケット縁はリベットで補強ときている。下のコラムで述べているとおり、世のビジネスのファッション潮流は何でもアリの時代。トラディショナル ウェザーウェアらしくテイストはクリーンですから、こりゃ迷わずスーツに合わせるくらいがカッコいいってもんでしょう。
ちなみに昨季登場したショート版は速攻で完売したとのこと。ビビッ!ときたら問い合わせも速攻が吉ですヨ。
Traditional Weatherwear[トラディショナル ウェザーウェア]
ユニオンカバー 201 ロングキルト
昨年大人気を博したワークジャケットのコート丈タイプ。中綿キルトの表地はしなやかなポリエステル素材で、有害なフッ素を含まない撥水加工が施されている。3万7400円(トラディショナル ウェザーウェア ルミネ有楽町店)
スーツに羽織るたけで印象がグッとこなれる
ビームスFのスーツ9万9000円、アカーテの鞄7万1500円(ビームスF) ブルックス ブラザーズのシャツ2万900円(ブルックス ブラザーズ ジャパン) ニッキーのタイ1万4960円(シップス渋谷店) キャプテンサンシャインのニット5万7200円(キャプテンサンシャイン) ユナイテッドアローズの靴3万8500円(ユナイテッドアローズ 原宿本店) E5アイヴァンの眼鏡4万9500円(アイヴァン PR)
スーツもヘチマもない時代だからこそ逆にスーツにヘチマはありだ!
ミリタリーの中綿ライナーが由来
[カジュアルMIXの一手に効く!]
ヘチマキルトからミリタリーの雰囲気が漂うのは、M-65ジャケットのライナーが由来だから。従来はビジネス向けではないが、ドレスコードが緩和した昨今なら通勤もあり。休日も使いやすいし、むしろこれくらいカジュアルなほうが新鮮だ。
ちなみに、ヒョウタンやタマネギキルトともいうが、いずれも日本でしか通じない呼び名。
英国トラッドの粋を現代に伝える
Traditional Weatherwear[トラディショナル ウェザーウェア]
Since 1974 英国
英国のコート名門、マッキントッシュのデイリーウェアブランド。ブランド名はマッキントッシュの旧名で、英国のトラッドスタイルを礎とする多彩なクロージングを展開する。中核アイテムはやはりアウターであり、キルティングジャケットは鉄板中の鉄板である。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。