特集・連載
お財布にも温かい♡「ワイシンのデナリ」が蒸れないなら最強だ!
超アウターブランド大研究 最先端スペックを搭載した超機能派から一生着られる永久不滅の超クラシック、思わず値札二度見の超コスパな一着まで、“超”一流のアウターばかりを100ブランドから厳選して徹底研究。これさえあれば、もうアウター選びで悩まない、疲れない、オロオロしない。なんせ物価高でイヤになっちゃうよ……な冬ですからね、一番大事なアウター選びは絶対に失敗させません! この記事は特集・連載「超アウターブランド大研究」#01です。
日常に“ちょうどいい”が結局のところ一番使えるよね
プリマロフトは、天然のダウンに代わる素材として開発された高機能中綿。今でこそ多様なアウターに用いられていますが、これを他に先駆けて採用したのがワイルドシングスのデナリジャケットって知ってました?
いつ何時も優れた保温力を発揮するそのウェアは、登山家らアウトドアマンから絶賛され、やがてファッションアイテムとしての地位も不動にしたのでした。
そんなアウター界のレジェンドが、最新鋭の防水透湿素材“パーテックスシールドエア”を纏って進化。通気性という新たな快適性能を手に入れたとなれば、報じないわけにはいきません。
通気性がもたらす恩恵とは、すなわち防水透湿系アウターでは群を抜く“蒸れにくさ”。保温力はトレードオフになりますが、街では保温力が高すぎても不快な場面が多いですから、むしろこのくらいがちょうどイイ♪ 着られる場面&期間から見ても、過去最強のデナリといって差し支えないでしょう。
プリマアウターの例に漏れず、同等のダウンアウターより懐に温かいのも密かな魅力♡ 蒸れない進化を遂げたからこその効能も以下に詳しく!
南極の犬ぞりレースでもデナリジャケットが活躍
従来より通気性が格段にUP!
「パーテックスシールドエア」とは?
(PERTEX® SHIELDAIR/パーテックスシールドエア)
軽く、しなやかな防水透湿素材。湿気に加えて熱気の抜けもよい!
雨水はシールドしつつ通気性に富む3層構造の表地
“パーテックス”は、パラシュート用のナイロンクロス等を生産していた英国のミルによって、1979年に開発された機能性生地。防水透湿のそれをはじめ多彩なバリエーションを誇るが、共通するのは軽さとしなやかさに優れている点にある。
うち“パーテックス シールドエア”は、防水15000mm、透湿20000gというハイスペックや耐久性をキープしつつ、ミクロな穴を無数に備えた特殊多層膜構造によって、通気性をグンと向上させた革新素材だ。
米軍も認める「プリマロフト」を1980年代から採用
プリマアウターの先駆け「プリマロフト」
羽毛に迫る保温性を誇りながら濡れによる保温力の低下がない!
ふわっふわの風合いはまるでダウンのそれ!
プリマロフトは、スペースシャトルの断熱材の製造などを手掛けていた、米国・アルバニー社が開発した高機能中綿。雨雪によるダウンジャケットやシュラフの性能低下に悩まされていた米軍の要請を受けて、1980年代初頭に開発された。
天然ダウンの構造を多様な太さのポリエステル糸で再現しているのが特徴で、環境に左右されずに優れた保温性を確保。ワイルドシングスは1983年、これを他ブランドに先駆けて採用、今日まで使い続けている。
WILD THINGS[ワイルドシングス]
デナリ ジャケット
Color:デザート
優れた防水透湿性をキープしながら通気性を高めた新素材“パーテックス シールドエア”を素材に採用。さらなる進化を遂げたデナリジャケットは、伝統のプリマロフト中綿と相まって、日常のさまざまなシーンでベストな快適性能を発揮する。各7万1500円(インス)
Color:左/ブラック 右/オリーブドラブ
“通気性”があるから電車通勤も休日お出かけも蒸れ知らず!
パーテックス シールドエア×プリマロフトのタッグによる街使いにジャストな保温力、蒸れ知らずの通気性は、電車移動時の快適にも大きく付与。おまけにシンプルな顔立ちでスタイリングも選ばずとくれば、通勤から休日お出かけまで無双すること請け合いです!!
[ON]ジャケットスタイルをさらりとカジュアルに
ユナイテッドアローズのジャケット5万2800円(ユナイテッドアローズ 原宿本店) スリードッツのニット2万8600円(スリードッツ青山店) セラー ドアーのパンツ12万6000円(アントリム) アカーテのバッグ7万1500円(ビームスF)
[OFF]キレイめカジュアルに無骨なテイストをプラス
マーティアンドサンズのニット7万1500円(スティーブン アラン フタコタマガワ) ブリングのTシャツ6380円(ブリング エビス) ア ボンタージのパンツ2万8600円(ブリックレイヤー)
キレイめな装いがいい具合にこなれる程よいボリューム感
スタイリスト 武内雅英さん
昨今はドレスの装いにアウトドアアウターを合わせることも多くなりましたが、デナリジャケットも面構えがシンプルだしパンパンすぎない。くだけたジャケットスタイルやセットアップに羽織るアウターとしても活用できそうですね。
休日のお出かけには、ニットや白パンなんかに合わせたい。デナリジャケットのカジュアルな印象が、キレイめなテイストの上下をいい具合にこなれさせてくれますよ。
米軍防寒アウターが大ブレーク!
WILD THINGS[ワイルドシングス]
Since 1981 アメリカ
後に夫婦となる、登山家のジョン・ボチャード&マリー・ミューニエールによって設立。“軽くタフでなければならない”の思想に基づくギア&ウェアが高く評価され、確固たる地位を確立する。近年は、米軍納入品を基にしたアウター郡がファッションシーンを席巻中。
※表示価格は税込み
[ビギン2023年1月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。