特集・連載
靴好きなら知らなきゃ損! 業界でブレイク中の「期待の新人で賞」2作
本格革靴会議 「モノを大事に」なサステナ社会だし、物価高で「本当に永く使えるモノ」が欲しいし、「今こそ本格靴が必要!」と強く思うからこその珠玉の革靴100連発。おいそれと買える値段じゃないものも多いけど、だからこそ詳細解説したいワケです。ってことで、初心者もツウも納得する「一生靴」をここで見つけてください! この記事は特集・連載「本格革靴会議」#24です。
物価高の今こそ気になる! 3万円台のよくデキ靴大賞[本格靴入門編]
「期待の新人で賞」
次代の定番ブランドとして靴業界でブレイク中の2大新人は、知らなきゃ損! 出費は抑えたいけどモノ選びに妥協できないってワガママさんは、頭に叩き込んでおくべし!
編集部員&革博士&スタイリストが認定!
スタイリスト
四方章敬さん
ドレス分野の超敏腕スタイリスト。靴単体の魅力を見抜く力はもちろん、服と合わせたときの未来図も想像できるプロ中のプロ。
ライター
山田純貴さん
ビギン歴約30年の超ベテラン。革やカバン、靴に関する深すぎる知識から、部員&スタッフ一同から神のごとく崇められている。
1.革靴界の革命児!
since 2020年【HARROGATE FOOTWEAR】
3万1900円
HARROGATE FOOTWEAR[ハロゲイト フットウェア]
SHOREDITCH
山田 インドはかつて英国の植民地だったこともあり、昔からグッドイヤー製法の技術が発達していたそう。今作も英国紳士靴の風格がしっかり漂っているうえに、グッドイヤー製法なのにこの価格ということで驚きましたが、インド製と知って納得しました。手縫いによるツイストモカも、糸締まりがよく、ピッチも整っていて、職人の技術の高さが窺えます。これで3万円チョットというのはお得すぎるかも。
四方 デザインがベーシックで長年履くことを意識して作っていることがわかる。雨の日にも履けるようにダイナイトソールが使われていたり、実用性がしっかり考慮されているのも好印象です。チノパンやGジャンなどと合わせる、王道アメカジスタイルにも映えそう。
タケイ フレンチカーフを贅沢使いしているせいか、素人目にも上質。値札を見なければ10万円と言われても信じちゃいそうです。流行に関係なく履けそう。
雨でも滑りにくいダイナイトソールを採用
ハロゲイトの魅力をバイヤーに直撃!
伊勢丹新宿店 メンズ館 紳士靴 バイヤー
宮下創太さん
木型職人として数々の人気ブランドのラストを削ってきた松田氏が、履きやすさと美しさを両立させたラストをデザインしています。トレンドから人間工学まで意識した革靴が3万円台で手に入るということに驚くばかりです。
【HARROGATE FOOTWEAR】他のモデルも要注目!
3万3000円
サイドゴアブーツ KENSINGTON
日本人の足の特性に合わせて作られたラストを使う、という同社のコダワリが存分に味わえる快適サイドゴア。
3万1900円
Uチップ EDGEWARE
顔とも言えるモカが精緻に縫製されていることで、抜群の高見え性能を発揮。一切クセのないオールラウンダー。
3万800円
プレーントウ EUSTON
オン・オフ兼用向きで費用対効果◎。疲れにくい!を極めるために返りの利いたラストを使ってるのも同社の特徴。
2.“スニーカー派”から革靴入門するならこれに決まり!
since 2022年【TOOLS AND CONSTRUCTION】
3万5200円
TOOLS AND CONSTRUCTION[トゥールズ アンド コンストラクション]
タッセルローファー
山田 スペインは英国の技術をいち早く取り入れていて、昔からグッドイヤーが上手。この靴もスペインの老舗ファクトリー製ということで、仕立てがいいなと。ポッテリしたエッグトウもボリューム感があって、今のファッションには使いやすいように思います。
四方 程よくボリューミーな見た目に反して軽いうえに、ビブラム社のソールを採用しているので、スニーカーっぽい履き心地が味わえそう。こんなパンツに合わせてほしい!という服先行で作られている感じがするのも、個人的には好みです。太めのスラックス×Gジャンのように、少しラフな装いにも映えそう。
タケイ 普段のカジュアルスタイルに合わせても背伸びした感はなさそうで、革靴初心者向き。スニーカーブームが落ち着いてきて、革靴に乗り換えたい人のエントリーとしてもジャストですね。
太パンともシンクロ率が高いポッテリトウ
TOOLS AND CONSTRUCTIONの魅力をバイヤーに直撃!
ユナイテッドアローズ バイヤー
内山省治さん
ユナイテッドアローズが大切にしている上品なスタイリングに欠かせないレザーシューズ。オーセンティックなデザインや製法でありながらも、様々なスタイリングと相性が良い木型かつ履き心地も兼ね備えています。
【TOOLS AND CONSTRUCTION】他のモデルも要注目!
3万5200円
ローファー
本格的なグッドイヤー・ウェルテッド製法ながら、ビブラム社のガムライトソールを採用し、軽い履き心地に。
3万5200円
モンクストラップシューズ
スクエア型のバックルをアクセントにしたシングルモンク。オン・オフ問わず幅広いシーンで活躍する安心感あり。
3万5200円
プレーントゥシューズ
艶やか〜な上質カーフの素材感を生かす、ごくベーシックなプレーントゥ。ボリュームがあって今の装いにも◎。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。