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2000年代スニーカー7大事件簿

1995年のハイテクスニーカーブームと対極に、暗黒時代として語られがちな2000年代初頭。ですが、少年漫画の修業パートの如くその後の重要になる事件が多発していたんです!

[事件1]ナイキが技術開発で世界をリード!

【2000年】シドニー五輪で高橋尚子が金メダル
【2000年~】速さを求めスニーカーがさらに進化!

シドニー五輪が開催された2000年、ナイキがゴム紐を編み込んだ「エア ウーブン」。くるぶし部の切れ込み「Vノッチ」により、広いサイズレンジに対応可能とした「エアプレスト」を発表。2005年末には、悲願であった360度ビジブルエアを実現するなど、アッパーとソールにおける、さらなる技術開発のはじまりを予感させた。
 

アッパーの進化

NIKE ナイキ エア ウーブンとNIKE ナイキ エア プレスト
a.ナイキ エア ウーブン b. ナイキ エア プレスト

a、bともに軽量で伸縮性の高いアッパーを採用。この技術が後のフライニットに繋がる
 

ソールの進化

NIKE ナイキ フリーソールとNIKE ナイキ エア マックス360
c.ナイキ フリーソール d. ナイキ エア マックス360

cのソールの深い切れ込み、dの360度ビジブルエアなど斬新な手法で技術開発を進めた。

【2000年後半~】トレイル“ランニング”も徐々に広まる
 

トレランシューズの先駆けが最軽量モデルに進化

montrail モントレイルのF.K.Tライト

montrail[モントレイル]
F.K.Tライト

2005年のトレランブームの際、欧州限定で展開された傑作「フェニックス」の系譜を継ぐ最軽量モデル。1万4850円(コロンビアスポーツウェアジャパン)
 

GORE-TEXを初搭載した名作モデルが復刻

inov-8 イノヴェイトのフライロック 345 GTX CD

inov-8[イノヴェイト]
フライロック 345 GTX CD

2006年に登場した同社初のゴアテックス搭載モデルの復刻版。“岩を跳ぶように走る”イメージがその名の由来だ。2万4200円(デサント トウキョウ)

激走モンブラン

「ウルトラトレイル・デュ・モンブラン」でトレイルランナーの鏑木 毅さんが3位になった’09年大会の模様を記録。トレランの人気を後押しした。

《Fashionコラム》その頃裏原スタイルが大流行
 

裏原スタイル

 
アンダーカバーやア べイシング エイプのルーツとなった裏原宿。表通りの裏に面し、賃料が安かったため、若いストリートブランドが育つ土壌となった。

[事件2]歌姫効果は絶大! MV着用でスニーカー女子激増!?

【2000年】宇多田ヒカルがエア ズーム ヘイブン着用

宇多田ヒカル
2000年にリリースした「Wait & Seeka~リスク」のMV

2000年からナイキはジュンヤワタナベ・コムデギャルソンとの取り組みをスタート。特にコラボモデルの「エア ズーム ヘイブン」のホワイトカラーは当時絶大な人気を誇った宇多田ヒカルがMVで着用。それが話題となり、スニーカーの女性人気を高めた。

[事件3]世界一入手困難なスニーカー誕生!?

【2002年】ナイキ SBとシュプリームがコラボ

NIKE×Supreme ナイキ×シュプリーム ダンク ロー プロ SB

ナイキ×シュプリーム第1弾は「エアジョーダン 3」をオマージュした「ダンク ロー プロ SB」。ナイキのSBラインは数量限定モデルが多く、数十万円まで価格が高騰することも。

[事件4]進化するヴィンテージが米国製マニアを魅了!

【2000年~】USA製品の買い占めが勃発

服が大量生産され始めたこの頃、老舗や職人による少数生産の価値が上昇。生産が終了した米国製ヴィンテージのコンバースなどの買い占めが起こった。

【2008年】「コンバース アディクト」を発表

CONVERSE ADDICT コンバース アディクトのチャックテイラー

CONVERSE ADDICT[コンバース アディクト]
チャックテイラー

コンバースは100周年を機に「コンバース アディクト」を発表。ヴィンテージを踏襲したルックスと最先端の履き心地で、米国製マニアの心まで動かした。

[事件5]イタリアンブームによりレザースニーカー爆売れ!

2000年初頭はイタリヤオヤジ、通称「イタオヤ」ブームにより、イタリアンレザースニーカーが爆売れ。その先駆けとなったのがサントーニのメンフィスだ。その後、頑靴王と呼ばれたシルバノ・ソリーニ氏が生み出した、シルバノマッツァなどを筆頭に人気を博した。

【1995年】サントーニ
Santoni サントーニのメンフィス

【2000年】シルバノ マッツァ
Silvano Mazza シルバノ マッツァ

[事件6]’60s~’70sのアメトラを新解釈した「ネオ・アメトラ」がブームに

【2008年】ニューバランスの「993」が発売

NEW BALANCE ニューバランスのM993

NEW BALANCE[ニューバランス]
M993

新しいアメトラスタイルはボトムスの裾をダブルで処理した、短い丈感が特徴。そこにボリュームのあるニューバランスがマッチ。エンジニアド ガーメンツ(EG)がコレクションで足元に「991」を採用したことも話題となり、「993」が発売されるとピッティ ウォモでも愛用者が続出した。

【2008年】鈴木大器が権威あるCFDAから表彰される

NEW BALANCE ニューバランスのM991
鈴木氏がEGのルックに採用し話題を呼んだ「M991」

ピッティ ウォモなどでの功績を称えられ、権威ある米ファッション協議会(CFDA)から、ベスト・ニュー・メンズウェアデザイナー・イン・アメリカをエンジニアド ガーメンツのデザイナー鈴木氏が日本人で初受賞した。

《Fashionコラム》トム ブラウンによるくるぶしスタイルが主流に
 

トム ブラウンによるくるぶしスタイル

 
トム プラウンのコレクションの影響から、半端丈にボリュームのあるスニーカーを合わせるスタイルが2000年代後半の定番に。ニューバランスなどアメリカブランドが好まれた。

[事件7]ランウェイでスニーカーが百花繚乱!

【2002年】メゾン マルジェラがジャーマントレーナーを起用

Maison Margiela メゾン マルジェラのジャーマントレーナー

独軍のトレーニングシューズ、「ジャーマントレーナー」。モードブランドが採用したことで、モードのカジュアル化がさらに進行。ファッションアイテムとしても注目を浴びた。

【2003年】プーマ×ミハラヤスヒロが人気を継続

プーマ×ミハラヤスヒロのスニーカー

2000年に発表され、ブランドの知名度を向上させたコラボ。’03年発表の第4弾では三原氏がすべてのデザインを担当。世界が認めたデザインとして、人気を不動のものとした。
 
※表示価格は税込み


[ビギン2022年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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