シップス×Begin

MoonStar ムーンスターのシナリ オリナガ

お硬いブーツにサヨナラ! 革ブーツでもスニーカー以上にコンフォタブル

秋の深まりとともに、足元にブーツが恋しくなる今日この頃。が、硬いブーツは正直、スニーカー慣れした足にはちょっとツライのです。ということで、ムーンスター「シナリ(SHINARI)」からリリースされたモンキーブーツに注目です。

2021年3月にスタートした「シナリ(SHINARI)」はその名のとおり、歩行時に軽快にしならせることでクッション性を生み出す独自のソール形状を特徴とする、コンフォタブルシューズの新進ライン。同社の佐賀工場にて、古くから続けられてきた製靴技術を駆使して生産されております。

アッパーとソールの接合では、一般に「糸で縫う」「接着剤で接着する」、あるいはそれらのハイブリッドである場合がほとんどですが、「シナリ」では特殊技術であるDUS(ダイレクト・ウレタン・ソーリング)式製法が採用されています。これは、液状のソール素材を靴型に隙間なく密着させ、化学反応を使って成型&接着を同時に行うというもの。他の製法に比し、靴をよりしなやかに仕上げることができるのです。ちなみに「シナリ」では、この底付けの際に出るバリ(材料を加工する際に発生する突起)をヒールパッチとして残し、DUS式の靴であることのアイコンにしています。

で、前述のとおり、今回の「シナリ」の新作のうち、Beginが注目したのがモンキーブーツ・タイプの「オリナガ(ORINAGA)」です(写真上)。モンキーブーツは、米国が全国規模の電線架設を推進していた20世紀前半、ラインマン(架線技術者)向けに誕生したワークブーツが起源で、それゆえにラインマンブーツの別称があります。特徴のひとつは、レースステイ(シューレースを通す小穴が設けられた部分のこと)がトウキャップ近くまで伸長したデザインで、これは高所作業において足元をより安定感あるものにするための工夫なのです。

「でも、何でモンキー?」と思うわけですが、前から見た際、それが猿の顔に見えるからとも、高所で働くラインマンたちを猿にたとえたからともいわれます。ちなみに、日本ではバブル経済末期、セレクトショップのスタッフをはじめとする洒落者たちの間で、通好みなフットウェアとして人気に。また、’90年代半ばにも再ブレイクし、本誌でもしばしば紹介したものです。

「オリナガ」は、そんなトラッドなワークブーツのデザインをベースにしつつ、ムーンスターの革靴アーカイブ「ivanシューズ」をヒントにした直線的な切り替えやステッチ、念を取り入れて、モダンでシャープなスタイルを表現。また、アッパーに本革を使い、ブラックのみの展開とすることでワークにほんのりモード風味を添加。これにより、既存のモンキーブーツと一線を画す、独創的なブーツに結実しています。

そして履き心地はといえばDUS式製法×独自形状のウレタンソールにより、しっかりしなって柔らかく、足へのやさしさはスニーカー以上!と、ワークとモードが絶妙バランスで、そこにコンフォートも取り込んだ、この「オリナガ」。この秋冬は、こんなブーツが欲しかったのです!

MoonStar ムーンスターのシナリ カラハ

「シナリ」の新作では、今では大変珍しいボタンブーツもラインナップ。ヨーロッパが発祥で、日本では明治・大正期に上流社会の人々の間で盛んに履かれたボタンブーツは、紳士らにはもちろん、当時の女子学生たちが袴(はかま)スタイルに合わせて履くなどしていた。この「カラハ(KARAHA)」では羽根などに型押しレザーを取り入れて、クラシックながら色気あるたたずまいとし、「シナリ」のアイコンである独自形状ソールでスポーティさも加味。こちらも斬新なコンフォートブーツに仕上がった。DUS式製法。レザーアッパー×ウレタンソール。25.0~27.0cm、28.0cm。ブラックのみ。2万9700円。

ムーンスターの
「シナリ オリナガ」

製法:DUS(ダイレクト・ウレタン・ソーリング)
アッパー素材:レザー
ソール素材:ウレタン
サイズ:25.0~27.0cm、28.0cm
カラー:ブラックのみ
価格:2万9700円

問い合わせ先/ムーンスター カスタマーセンター☎ 0800-800-1792
https://www.moonstar.co.jp/shinari/

※表示価格は税込


文/山田純貴

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