特集・連載
今さら聞けないジェイエムウエストンのユージーンゴルフ #926の3つのこと
当たり前の名革靴&名レザーカバン レザーシューズ&カバンは「当たり前」が一番。値も張るしね。ここでは、男の普遍ワードローブをピックアップ!でも、ド定番だけに「あ~、ハイハイ……」とぶっちゃけ知ったかぶった経験あるでしょ? 今さら聞けない(泣)コトをガッツリ“ご本人”に取材したので一夜漬けでこっそり復習を♡ この記事は特集・連載「当たり前の名革靴&名レザーカバン」#15です。
「Uチップシューズ」の当たり前
【ジェイエムウエストン】ユージーンゴルフ #926
1891年創業のフランスを代表する本格シューブランド、ジェイエムウエストン。美しく、そして堅牢な仕立ての靴を得意とし、その象徴とも言える存在が大定番の“ゴルフ”だ。
country:フランス
ゴルフ場の芝生で生まれたシューズなんだ
J.M. WESTON[ジェイエムウエストン]
ユージーンゴルフ #926
ブランドの大定番ゴルフの風格や堅牢さはそのまま、現代的な要素を加えてアップデート。よりグリップ力に優れた外底のラバーソールが快適な履き心地に寄与している。12万5000円(ジェイエムウエストン 青山店)
“ご本人”に質問
Q1.なんで“ゴルフ”って呼ばれてるの?
A.兄貴分である名作「ゴルフ #641」は1955年に誕生。なんでゴルフの名がついたのかというと、その名の通りゴルフ用の靴をイメージして開発されたから。
だけど、耐久性に優れ歩きやすく、装いも選ばないこの靴を芝の上だけで使うのはもったいないってことで、やがてタフな街履き靴として愛されていったワケ。とくに自らの足でアチコチ飛び回る記者たちに人気を博したことで“ジャーナリストシューズ”との異名も持つよ。
“ご本人”に質問
Q2.んっ!? 見た目がほんのり骨太に!?
足元にさりげなくボリュームを生むノルヴィージャン製法
A.そこ、よく言われるんだよね~。一番の理由は製法が違うからだろうな。兄貴分の「ゴルフ #641」はグッドイヤーウェルト製法。これはこれでかなり堅牢な仕立てだけれど、新作である私はクッション性の高い登山靴由来のノルヴィージャン製法を採用しているんだな。
だからコバの張り出しが大きく、ステッチングも無骨な感じ。足元にボリュームをつけたいときにより頼りになる一足に進化したと思うけど、いかがでしょ?
“ご本人”に質問
Q3.モカステッチも被せ縫いになってる?
A.ご明察! ゴルフのモカステッチといえば、伝統的に2枚の革を合掌させるように縫い合わせる“拝み縫い”。だけど僕は甲革部分が被さるように縫い合わせているんだ。こういう“被せ縫い”の利点は縫い合わせからの浸水に強いこと。
あとステッチングもスッキリするから見た目のクリーンさも増したと言えるんじゃない? 兄貴ももちろん偉大だけれど、よりモダンなルックスのゴルフが欲しいなら私のほうかもしれないよ。
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。