「カジュアル革靴」の当たり前
【クラークス】デザートブーツ2
革靴メーカーで初めてカジュアルシューズを作ったとされるクラークス。なかでもデザートブーツは70年以上も変わらぬ製法を守る世界的ロングセラーであり、長年人気No.1に君臨。
country:イギリス
どんな路面でもしっかりつかんで快適な履き心地だよ
Clarks Originals[クラークス オリジナルズ]
デザートブーツ2
見た目のイメージはキープしつつ、新改良の木型に変更。さらにリサイクル素材のカップインソールを採用することで、フィット感・衝撃吸収・抗菌・防臭・通気に優れるインソールなど快適性アップ。2万2000円(クラークスジャパン)
“ご本人”に質問
Q1.どうやって誕生したの?
A.生みの親は、ブランド創業者の直系4代目にあたるネーサン・クラーク。彼がビルマ従軍中に見た、イギリス軍の日常用ブーツをヒントに開発したんだよ。それはアフリカの砂漠地帯に駐屯する部隊が、エジプトのカイロで作らせていたもので、キメの粗いスエードのアッパー&生ゴムのクレープソールを備えていた。
デザート(砂漠)ブーツという商品名、代表カラーであるサンド(砂)ベージュの色名も、この出自に由来するんだ。
“ご本人”に質問
Q2.何がきっかけでブレイクしたの?
A.今では名作なんて褒めてもらえるけど、当初は社内ウケがイマイチで、すぐに商品化されなかったんだ(泣)。そこでネーサンは海外に目を向け、1949年に米国での靴の展示会に出品。
すると、男性ファッション誌『エスクァイア』で紹介されて、アメリカで一躍ブレイク。その後、逆輸入的に欧州でも大人気に。
とくにフランスでは現在でも、他社の類似品まで含め“Les Clarks(これぞクラークス)”と呼ばれる代名詞になってるよ。
“ご本人”に質問
Q3.ラバーソールの履き心地は?
いっそう優れたグリップ力を発揮するラバーソールを採用
A.デザートブーツといえば、生ゴム素材のクレープソールがお決まり。対してデザートブーツ2こと僕は、よりグリップ力の高いラバーソールを装着しているのが特徴なんだ。
だから砂地や悪路、アスファルトはもちろん、駅の構内や商業施設などのタイル床、フローリングといったツルツルした足元でも一段と滑りにくいんだよね。
それでいてパッと見は昔ながらの定番と変わらないので、安心感や汎用性はまんまなのがイイでしょ?
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。