ずっと昔からあるけれど、当たり前すぎてイチイチ細かいことまで覚えてない&分かってない。定番ブランドの名作というのは、そんな幼馴染みのような存在です。意外や知ってみると面白い話もあったりして、また欲しくなったり。そう、これは定番ブランドのちょっとした魅力を3分で再発見する連載です! コンバース編第4回はプロレザー。伝説的NBAプレーヤーが愛した一足です!
名作の「ヒト」
スラムダンクの申し子 ジュリアス・アーヴィング
人は彼を「Dr.J」と呼んだ
1976年にコンバースが発表したプロレザーを愛用したのがジュリアス・アーヴィング。その並外れた跳躍力から繰り出されるスラムダンクは芸術と称され、現役時代は全シーズンでオールスター選出。今なおバスケットボール史上最高の選手の一人として数えられます。プロレザーは足首部分までのサポートに加えて、新開発のラバー素材を採用し、「Dr.J」のダンクをサポートしたのです。
名作の「コト」
コンバース製レザーバスケットボールシューズの歴史
スター&バーズ→ワンスター→プロレザー
プロレザー以前にもコンバースにはレザーバスケットボールシューズの名作が存在しました。代表的なモデルが「スター&バーズ(通称ジャックスター)」と「ワンスター」。60年代後半から製作をされたスター&バーズは技術的な面から当初はバルカナイズド製法が採用されず、バルカナイズドレザーバスケットボールシューズが作られるようなったのは70年代に入ってから。その後継ともいえるのが、大きな星ロゴが特徴の「ワンスター」。両モデルとも発売時期は数年程度と短いものの、今なお高い人気があります。プロレザーの発売は1976年ですから、この2モデルの技術的経験値が投影されているのでしょう。
現代のハイテクバスケットボールシューズと異なり、70年代らしく細身のラストが特徴のプロレザー。そのスマートな雰囲気に惚れて、愛用しているファッショニスタも多い。