労働靴の”お約束”な底材も取り入れました
コルクを混入することにより、防滑性を高めたラバーソールは’50年代以降、ラインマンブーツなど多くのワークシューズに採用。それは「#606」も例外ではなく、本品ではこのソールも再現した。ちなみにニトリルは合成ゴムの一種。
新たな製革法で往年のツヤ感を再現
1905年の創業以来、特性などを変えつつ存在した「リタン・レザー」。が、今回、このモデル用に、’50~’70年代産の艶やかな表情を再現すべく、レッド・ウィング傘下のタンナー、SBフット社が新たなレシピを開発。オイルドレザーの銀面に薄い塗膜を施し、レジン系のトップコートで仕上げることで、上品で落ち着きある光沢感を表現している。
「リタン・レザー」との絶妙マッチング
7対のアイレット、3対のスピードフック、シューレース、アッパーの縫製糸、そのいずれもが「リタン・レザー」とマッチングカラー! これらもまた、ワークブーツに見えすぎずの、この靴をさらに上品&ドレッシーな見栄えにする役割を果たしている。
もちろん、これも「#606」由来です
雨天での高所作業において靴中への水の浸入を防ぐべく、アッパーとソールの境界にテープ状の革をL字状に立て縫合するストームウェルトを導入。これが防水性を高めるとともに、靴全体にグラマラスな印象を添加している。
いろんなカジュアルの足元に主張&品のよさを添加します
電力が普及していった1920年代〜’50年代の米国で、危険な高所作業に従事したラインマン(電線作業員)が履いたラインマンブーツ。レッド・ウィングには今でも定番で存在しますが、今回登場のコチラは、それらとは一線を画すドレッシーなブーツなんです。
既存モデルとの一番の違いはワイドパネル(トウカップまでのびた外羽根のこと)の採用で、加えて光沢あるレザー、ストームウェルト、コルクソールと、伝統的なラインマン仕様も導入。じつは、この靴は’52年登場モデル「#606」の復刻なんですね。とはいえ、シャープな印象に仕上げ、よりモダンにアップデートされてるのがキモ。
アメリカっぽいカジュアルに合うのはもちろん、アップデートの効能で英国カントリーな薫りもほんのり。結果、旬なワイドテーパードパンツなどにも品よくマッチします。それでいて普通のドレス靴以上にインパクトある見栄えゆえ、キレイめながら足元にコクも出せちゃうってのがウレシすぎます!
スマートな木型と艶やかな「リタン・レザー」の品のよさが相まって、旬なワイドテーパードのパンツなどキレイめスタイルにも全然違和感なく好マッチ。とはいえ、アメリカンワーク由来の精悍さも健在ゆえ、足元を上品かつラギッドにできるワケなのだ。パンツはスタッフ私物。

見た目はお洒落でも、
本気のワーク仕様
足指まわりまでしっかりホールドするためのワイドパネルが採用された6インチ丈「#606」のデザインをベースとしながらも、新開発の「リタン・レザー」などを取り入れてモダナイズ! 日本企画による注目の新定番だ。グッドイヤー製法。各4万2500円(9月末発売予定)。
米軍御用達ラフアウトレザーの
コンビカラーが粋
新型「ラインマン」には、米軍ミルスペックの防水ラフアウトレザー「モハヴェレザー」採用バージョンも!
しかもオリーブ(米海兵隊御用達カラー)×エンジ色という上品コンビで、足元を小粋に見せてくれるのだ。希少なレザーを使用した直営店限定モデル。発売は11月予定。ニトリルコルク・ソール。グッドイヤー製法。4万2500円。
写真/大志摩 徹 文/山田純貴
レッド・ウイングの商品のお問い合わせ先/レッド・ウイングジャパン ☎03-5791-3280 http://www.redwingshoe.co.jp/