特集・連載
アメトラスーツの1着目は100年以上ほぼ不変の“マディソン”一択!
スーツ選びの実況中継 ビジネスシーンの多様化により、着こなしの自由度はUP♡ でも、その一方でスーツ選びの基準が曖昧になっているのも事実です。そこで、ドレス賢者のもとへ突撃取材を敢行! 10万円以下という適正価格で、今一度“スーツのベーシック”を学びつつ、最適“買い”へ導きます! この記事は特集・連載「スーツ選びの実況中継」#08です。
このスーツを着ることは、アメトラ文化そのものを着ること
アメカジ好きなら、スーツだってアメリカ色の強いものを着たいと思うはず。ならば、ブランドはアメトラの殿堂ブランドで決まり!
なかでもブランドアンバサダーの大平さんが「一択」と太鼓判を押すのが、「ナンバーワンサックスーツ」と呼ばれる「マディソン フィット」です。
「現代的なリージェントやミラノといったフィットも人気ですが、アメトラ好きなら断然このモデル。ナチュラルショルダーやボックス型のシルエットなど、アメトラスーツの原型といえる一着です」。
登場は1901年で、歴代のアメリカ大統領やハリウッドスターたちに愛され、アイビースタイルの象徴となりました。さらに驚くべきことに
「ラペル幅やシルエットの微調整を除き、基本的なスタイルは変わっていません。ブルックス ブラザーズは昔から『グッドテイスト(趣味のいい、控えめな)』という美意識を重んじますが、このスーツはこの言葉を完璧に体現しています」。
これぞアメリカンクロージングの文化遺産。アメトラスーツの1着目として一切不足なし!
教えてくれるのはこの方
ブルックス ブラザーズ 青山本店 ブランドアンバサダー
大平洋一さん
勤続30年を超える生き字引的存在。2018年には豊富な知識と経験が評価され、ジャパン社初のブランドアンバサダーに任命された。
《スーツ弱虫マスイの実況中継》
アメトラスーツ編
《BEST BUY》
ウエストシェイプが控えめなボックスシルエット
BROOKS BROTHERS
ブルックス ブラザーズのNo.1サックスーツ
幅広い体型にフィットするのがボックスシルエットの強み。生地は軽く通気性のいいトロピカルウールで、肌触りもしなやか♡ パンツはノープリーツで、わずかにテーパードしたストレートシルエットがクラシックだ。8万9000円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)
《STYLE CHECK》
ポロカラーシャツ×レップタイが鉄板!
トレンドに左右されない正統アメトラスタイルを現代に伝える
Vゾーンはポロカラーシャツとナンバーワンストライプと呼ばれるレップタイ。流行を超越した間違いのないアメトラスタイルです。
ブルックス ブラザーズのシャツ1万9000円、同タイ1万2000円(以上、ブルックス ブラザーズ ジャパン) その他はスタイリスト私物。
《CLASSIC DETAIL》
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。