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アメトラ通が待ちに待った、ブルックス ブラザーズ伝説の“6つボタン”が感涙復刻!
Brooks Brothers この記事は特集・連載「Brooks Brothers」#06です。
ブルックス ブラザーズの6ボタン メーカーズシャツ
ボタン7つでも9つでも、どっちでもよくない? ――恥ずかしながら、そう思ってました(失敬)。いや「BBの6つボタンは特別だ」とはアメトラ通の先達から聞いてはいました。今、古着市場で探す人が多いことも。なんですが、正直そんなに違うの~?と疑っていたのも事実。でも実際に袖を通してみると……、全然違うんだな、コレがっ!
通のみぞ知る事実ですが、BDシャツの元祖たる「ポロカラーシャツ」に歴史的転機が訪れたのは90年代初頭。ブランドを買収した英国のマーク&スペンサー社が、それまで6つボタンだったシャツをモダンな7つボタンに変更。
今の姿形に落ち着いたそうです。が! 時代は巡って2022年、「カジュアルに着るなら、逆に6つボタンのほうが今っぽくない?」というわけで、今秋約30年ぶりに復活! 当時と同じややゆったりとしたフィットをはじめ、細部まで完全再現した力作です。
第1~第2ボタンの間隔は、7つボタン→7.8cmに対し、6つボタン→10.5cm。その差2.7cm。とはいえ、勤続30年超のブランドアンバサダー、大平洋一さん曰く「6つボタンは、第1ボタンを外して着たときに一番ロールが美しく出るよう設計されている。品のいい色気が出るんです」。
う~ん、微差こそ大差。3cm弱の差でこんなに印象が違うとは! ベーシック好きの第六感を刺激する新感覚。否、新間隔。アメトラ史に残る大事件です!!
定番の7つボタンよりも衿元の“開き”がゆったり
右は定番のリージェントフィットの7つボタン。6つボタンの場合、7つボタンの1.5個分くらい衿元が開くのがポイント。首回りに窮屈感がなく、ロールが美しく出る開きといわれ、待ち望むファンも多かった。
衿元のわずかな“違い”でグッとカジュアルな印象に
伝説の“Makers”タグもちゃ~んと復刻
わかる人にはわかる“シックスセンス”
1990年代初頭まで作られていた、フロント6つボタンのポロカラーシャツを日本の技術力で完全再現。日清紡のスーピマコットン製オックスフォード生地で当時の風合いを再現し、日本の老舗縫製工場で細部まで丁寧に仕立てた純日本製だ。自社で生地を仕入れ、自社工場で生産するオウンメイク製品のみに付いていた“Makers”タグも復刻された。ホワイトのみの展開。2万900円。
(問)ブルックス ブラザーズ ジャパン
☎ 0120-02-1818
https://www.brooksbrothers.co.jp/
※表示価格は税込み
[ビギン2022年10月号の記事を再構成]写真/工藤 恒(アルフォース) 文/大内隆史 スタイリング/佐々木 誠