ポーターはなぜ、ず~っとファッション業界人に愛され続けているのか……。その答えはもちろんひとつだけじゃありません。が、長きにわたって服好き&モノ好きに響いている理由は、純粋に鞄のクオリティが高いからに他ならないでしょう。その一端に触れるうえで格好の教科書になってくれるのが、代表作の「タンカー」。ここではその永世定番シリーズの主要工程をのぞき見して、同社の鞄作りの真髄を徹底リサーチ。国内の熟練職人と密接な関係を築き、メイド・イン・ジャパンにこだわり続ける……。「一針入魂」という社是のもと、価格以上の価値を秘めた良品を作り続ける姿勢を垣間見れば、今以上にポーターが好きになることウケアイですよ。

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代表作タンカーの主要工程をもとに
モノ作りの裏側を徹底リサーチ

①「生地作り」
世界で1社しか接着できない3層構造の生地!

ポーターは生地からこだわりまくり! それぞれのシリーズごとに、そのコンセプトに合った生地を適材適所で開発&採用してるんです。代表作タンカーはフライトジャケット”MA-1″をイメージして作られたシリーズなので、同ジャケットの生地を模して、表地と裏地の間に中綿を挟んだオリジナルの3層構造生地を開発。で、この独自生地を作る過程は、実は超デリケート! フッカフカの生地の厚みを絶えず均一に仕上げるために、接着剤の量や圧力&熱のかけ方を、その日の機械の調子や温度や湿度などに応じてビミョ~に変えなきゃならないのです。これは当然機械じゃ不可能な仕事。キャリア25年超の職人が逐一チェックしてるからこそ形になる、職人ありきの生地だったんです。

 

②「裁断」
熟練職人が“手作業”でカット!

職人が精魂込めて作り上げたタンカーの生地は、裁断工程もまた凄い! 一般的な鞄用生地に比べて遥かに嵩高な3層構造の生地は、ズレが生じないよう、これまた職人が手作業で裁断している工房もあるんです。フカフカなぶん圧力をかけると沈み込んでしまう生地を専用器具で寸分の狂いなく裁断するには、当然かなりのテクが必要。30年以上この生地を裁断する名工をして「最初は切るのがとにかく難しかった(苦笑)」と言わしめるほど。ただでさえ危険を伴う工程なのに、これだけクセのある生地を刃のスレスレまで手を添えて裁断できるスゴ技は仰天ものです。

 

③「縫製」
抜群の強度を支える見えない”仮縫い”!

熟練職人によって、細かなパーツまで神経を張り巡らせて裁断された生地は、仕上げの縫製現場へと運ばれていくのですが、ここでもまたこの3層生地の厚みが難易度を跳ね上げ! 無策にパーツを縫い合わせていくと表地と裏地がズレてしまうため、工房によってはなんとパーツの端をわざわざ”仮縫い”してるんです! つまり一般的な鞄の倍以上のステッチが施されてるってワケ。だから当然強度も抜群。10年以上使ってもヘタレない強さは、こうして各工程をスペシャリストたちが担うことで実現できてたってワケ。生地作り→裁断→縫製と、ひとつの鞄を作るのにここまで匠の手が入っていると考えれば、どれだけコスパが高いかおわかりいただけるでしょう。

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構成・文/黒澤正人

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