タイアップ
未来のヴィンテージ時計を巡る
【TIMEXのエモいい話】幻のヴィンテージ時計が電撃のリイシュー!
ノスタルジックなテイストが新鮮に映るいま、1854年からの歴史を誇るタイメックスの時計は台風の目。思わずエモいい♡と悶えるその時計は、未来のヴィンテージといえます。本連載ではそんな未来のヴィンテージ時計のポテンシャルを明かすべく、タイメックス愛あふれるライターが、日本一詳しいタイメックスラバーを直撃。魅力を徹底解剖します!

幻のヴィンテージ時計が電撃のリイシュー!

TIMEX[タイメックス]
Q Timex 1972 Timemachine Reissue(Q タイメックス 1972 タイムマシーン リイシュー)
目盛りを浮かせたフローティングインデックスにジオメトリックバンド、タイガーアイ調のド派手な文字盤など、個性派意匠が満載なザ・70’s時計を復刻! 径39mm。SSケース。クォーツ。5気圧防水。各4万9500円。
「日本一のタイメックスラバー♥とTIME TRIP!!」

Eddieさん
1973年生まれのファッションデザイナー。日本一のタイメックス蒐集家としての顔を持ち、所有数はじつに300本以上。時計はミントコンディションのもののみ買うことをモットーにしている。インスタも大好評。IG:@timexrolex
ハタ またぞろ個性的なリイシュー! キングコブラのような迫力ですね。
エディ カタログや広告は持ってるけど見たことなかったから、感激だなぁ。ヴィンテージ市場にも出てこないんですよ、このモデルは。タイガーアイ調の文字盤に、目盛りが浮いてるように見えるフローティングインデックス仕様。台座から目盛りを生やすようにして浮かせてるのかな? 思ったよりも細かく凝った作りで。これぞ70年代デザイン(※❶、❷)な過剰さがイイですよね。そしてケースが重たい(笑)。今の若い世代にも新鮮に映りそうです。
「70年代を凝縮したような過剰なデザインがエモいい!」

存在感満点のフローティングインデックス
ハタ ケースは39mm幅とそこそこですが、厚みが1.5mmとブ厚いですね。丸みを帯びたクッションシェイプにも趣を感じます。ブレスレットも珍しいデザインで。ジオメトリックバンドっていうんですか? 初めて見ました。
厚さじつに1.5mmの迫力のクッションシェイプケース
エディ 70年代のタイメックスによく見られたブレスレットです。こちらはバックル留めですが、僕の持っているそれはエクスパンション仕様。当時のマーリンなんかにも付いてますよ。
ハタ さすがエディさんは詳しいなぁ。「Qタイメックス」シリーズとあって、当時のカタログ(※❸)はクォーツが前面に出されていますね。
エディ 鉱石風の背景も水晶イメージなんでしょう。当時のクォーツ時計のカタログにはこういう表現が多い。
ハタ そうなんですね。そして文言をよく見ると“マイクロコンピューターシステム”なんて大仰な言葉も(笑)。
エディ それだけ革新的な技術だったんでしょうね。値段は125$(現在の価値でいうと910〜920$ほど)ですか。タイメックスの時計はお手頃とはいえ、クォーツ時計がまだ高級品だったことがうかがえます。
ハタ 名前に「タイムマシーン」を冠しているだけあってか(!?)昔に思いを馳せてしまいますね。当時はどんな服装に合わせていたんでしょう?
エディ アフロヘアのミュージシャンとか似合いそうだなぁ。スライ&ザ・ファミリー・ストーンとか。ピタピタのシャツにこれ着けてたらカッコよくないですか? 今着けるなら、大人な装いのハズシにもハマりそうです。
ハタ 小径が時計トレンドともいわれますが、僕はこうも個性的な時計を今忠実復刻するタイメックスの懐の深さに、あらためて感銘を受けました。
エディ 同感。令和の世にこれを楽しめるって、最高に“エモいい”ですね。
エディさんのタイムトリップ名品
❶クッションシェイプ&柄文字盤に70’sが薫るお仲間

70年代は時計デザインが花開いた時代。ケース形状が立体的になり、柄文字盤が登場するなど、多彩な表現が見られた。鉱石風? の柄文字盤のこちらはその好例。1976年の自動巻き時計だ。
❷これぞ70年代の華! ちょっぴり過剰なインデックスデザイン

エディさんがヴィンテージにハマる一端となったのが、電話ダイヤル風のインデックスが目を惹く1974年作。曰く、この過剰さが70年代デザインの魅力。レトロな数字フォントもたまらない。
❸どんぴしゃ! 1972年当時の貴重な広告頁

エディさん所有の広告の一頁。タイガーアイ柄の文字盤といい、台形のデイト窓といい、リイシューの元となった時計のそれとわかる。鉱石風の背景はクォーツをイメージさせる。
※表示価格は税込み
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/秦 大輔 イラスト/TOMOYA