タイアップ
LIGHTだからHEAVYに使える
ナイジェル・ケーボンが考えた令和版デッキジャケットとは?
冬、春、秋とロングシーズンの活躍を約束
ナイジェル・ケーボンといえば、デザイナー自身が長年かけて蒐集してきたヴィンテージウェアから着想を得たモノ作りを展開する孤高のブランド。
ナイジェル・ケーボンさん
今回ご紹介するのは、そのモノ作りの精髄を究めたデッキジャケットです。
この特濃なデザインをご覧あれ。身頃の上部は米国海軍が1940年代に使用していたレインパーカをベースにしつつ、下部には米国海軍の同年代のデッキジャケットのディテールを盛り込むなど海軍折衷の一着に仕上がっています。
そして、袖を通すと……アンビリーバボー! 重厚感あふれるルックスとは裏腹に着心地がめちゃくちゃ軽いっ! 大きな理由は、上部から袖にかけての「ハーフテックス」なる生地にあります。
ハーフテックスを簡単にいえば“限りなくコットンに近いナイロン100%の生地”。本来長繊維であるナイロン糸を切断して短繊維にし、その中心を空洞にする中空設計によって、ナイロンの軽量性をキープしつつ、綿の風合いを実現した魔法の生地なんです。
さらに下部には丈夫で軽いポリエステルが採用され、裏地も軽くて保温性に優れたフリースに。つまり、巧みな素材使いによってヴィンテージの自然な風合いを再現しつつ、軽量性や機能性がブラッシュアップされているんです。
暖冬が続く昨今、一番重宝するのは秋も春も使えるライトアウターです。軽さやイージーケアといった機能性を押さえつつ、見た目はあくまでヘビーデューティー。これが今、ビギン世代が求める令和版デッキジャケットの雄姿です。
Nigel Cabourn[ナイジェル・ケーボン]
DECK JACKET-HALFTEX(デッキジャケット ハーフテックス)
1940年代の米国海軍パーカや80年代のECWCSなどミリタリーヴィンテージの意匠を凝縮したデッキジャケット。ハーフテックスやポリエステルが生む機能性にも注目だ。グリーンとダークネイビーの2色展開。各8万5800円。
ヘビーデューティーな顔つきにマジカルな軽さをプラス、そのヒミツは……
軽いナイロン100%なのに風合いはコットン100%見え!
この生地の源は短繊維のナイロンを紡績した中空糸。ゆえにヴィンテージコットンの約半分の軽さでありながら、繊維の毛羽立ちのおかげでコットンライクな風合い&肌触りをもたらす。また、ナイロン100%ゆえ撥水性も優秀で、シェルのように水を弾いてくれる。
暖冬の今、ヘビーに着回せる3シーズンジャケットに!
autumn & spring
秋や春ならカットソーの上にさらりと。グリーンと相性のいい黒をベースに。ナイジェル・ケーボンのカットソー1万4300円、同パンツ4万8400円、同帽子1万9800円、同サスペンダー1万5400円。靴はスタイリスト私物。
winter
インナーにニットやシャツなどのレイヤードを駆使すれば、真冬のアウターとしても活躍。ナイジェル・ケーボンのニット2万2000円、同シャツ3万5200円、同パンツ3万3000円、同帽子1万2100円。靴はスタイリスト私物。
最後に……
デッキジャケット意匠総点検
身頃上部はU.S.N.のレインパーカ風デザインに
1940年代に艦船の甲板で作業する海軍兵士が着用していたレインパーカは、ヴィンテージ市場でも希少性の高い一着。フロントのフックやフラップ、フードはこのパーカが元ネタ。
身頃下部はU.S.N.とU.S.ARMYのデザインをMIX
曲線的なポケットは1940年代のデッキジッパーやデッキフックと呼ばれるアウターから。フラップは米国陸軍のECWCS(極寒冷気候向けレイヤリングシステム)をモチーフに。
裏地には軽くて暖かいフリースを採用
1940年代のヴィンテージアウターにはウールやアルパカの裏地が見られるが、本作では軽量性や暖かさなどの機能性を重視して、あえてポリエステルフリースが使用されている。
身頃下部には耐久性のあるポリエステルを配置
下部がポリエステルで切り替えられているのは丈夫さや軽量性、摩擦への強さといった理由から。バッグとの擦れなどで負荷がかかりやすい箇所にこの素材を使うのは合理的。
※表示価格は税込み
写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/押条良太(押条事務所) スタイリング/武内雅英 ヘアメイク/北村達彦 イラスト/TOMOYA