特集・連載
14年モノ! オールデン チャッカブーツ ご長寿 傑作モノ図鑑 vol.10
ご長寿 傑作モノ図鑑
機能性に優れ、流行にとらわれることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!
この記事は特集・連載「ご長寿 傑作モノ図鑑」#10です。
14年モノ
チャッカブーツ
ラコタ プレス
吉川雅也さん
オールデンを扱うラコタハウス青山店の販売スタッフを経て、プレスを担当。根っからのインドア派が、気が付けばキャンプ好きに。47都道府県制覇が目標。
「形状記憶に優れるコードバンによる、
波打つような履きジワはもはやデザイン」
2004年にラコタへ入社後、吉川さんが初めて購入したオールデンがコチラ。バリーラストを使用したチャッカブーツは、サイドに浮かび上がるヘヴィーステッチが英国モノとは一線を画す名作です。素材はもちちん、ホーウィン社から上質なものが優先的に供給されるというコードバン。
「購入してから数年間は、オンオフ問わず週2ペースで使用。仕事柄、レザーの性質を知る必要があったので、雨でもおかまいなしにガシガシ履いていました」と吉川さん。しかしながら、3回履くごとにしっかりケア。サフィールのレザーバームローションで汚れを落とし、オールデンのファインブーツクリーム(無色)とファインペーストワックスで手入れをしてきました。
コードバンは光に当たると色が抜ける性質があり、時が経つにつれてダークバーガンディーが薄めのワイン色へ変化。一番のお気に入りポイントは、「履きこむうちにつま先が反りあがっていく、オールデンらしいトゥスプリングの高さと、形状記憶に優れるコードバンならではの波打つような大きな皺。自分の足形に馴染んだインソールも愛着がありますね」とのこと。
シューツリーを使用していてもできるという大きな皺。クワガタの胴体を彷彿させるフォルムとカラーがコートバンの醍醐味。
過去には、飲みに行くとお酒をこぼしまくって、翌朝には表面がベトベトでシミや傷だらけというシーンに遭遇してきたものの、「手入れをして新品に近い状態に戻す作業は楽しかった」と述懐。きれいになると安心して、また同じことを繰り返すのだそうです。
現行品はこちら
1339 チャッカブーツ
1970年代に完成された、ボリュームのある無骨な雰囲気を踏襲。
13万円
(問)ラコタハウス青山店
☎03-5778-2010
http://www.lakotahouse.com/
機能性に優れ、流行に捉われることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!
写真/武蔵俊介 文/トライアウト スタイリング/佐々木 誠