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気に入りの靴5選

マイ定番への愛がすぎるがゆえ、“そんなことまでしちゃうの!?”な仰天テクで独自のエイジング道を追求するスーパートレーナー。行き切った御技をとくとご覧あれ。

①[10年愛用]ジョセフ チーニーのケンゴン Ⅱ R
「日本で唯一!? のチャールズパッチケンゴン」

JOSEPH CHEANEY ジョセフ チーニーのケンゴン Ⅱ R
 

服も天候も選ばないから10年間週の半分着用

トライアウト 東京支社長 辻本光志さ
トライアウト 東京支社長
辻本光志さん

英国軍にも提供していたミリタリーラストを使用。なんて骨太な背景に惹かれ、10年前に日本で本格展開が開始した際にすぐさま購入。

水に強いヴェルトショーンウェルト製法で仕立てられたフィールド用の靴だから、汚れてるくらいがかっこいい!と、あえてマメに手入れせず、たまに濃茶のクリームを入れて味出しするくらい。

万能すぎて10年間週の半分くらい履き続けたら、ついに右足の甲部分が破れ、今年の頭にチャールズ英国王も実践している当て革修理法“チャールズパッチ”を実施。日本一履き倒してると自負してます。

②[25年愛用]ダナーのプロペラ別注マウンテンライト
「スエード用スプレーを駆使して美色をキープ」

Danne ダナーのプロペラ別注マウンテンライト
 

今では珍しいターコイズカラーに惚れ惚れ

オッシュマンズ 販促担当 角田浩紀さん
オッシュマンズ 販促担当
角田浩紀さん

今はなき原宿の伝説的アメカジショップ“プロペラ”が、創業10周年記念として98年にダナーに別注した、珍しいターコイズカラーのマウンテンライト。

履くのは秋冬シーズンに7〜8回くらい。フィールドにも行かず、街履きメイン。なんて大事に大事に履いていましたが、それでもダメージには抗えず、アウトソールは一度リペアしてもらいました。

美色なので色が落ちていってしまうのがとにかく寂しい。折を見てはスエード用の栄養スプレーを使って保革して、なるべく発色を損ねないよう、丹精込めて育てています。

③[10年愛用]チャーチのシャノン
「3本柱の先発ローテも延命に繋がっているかも」

CHURCH'S チャーチのシャノン

 

合わないパンツを見つける方が難しい万能選手

ジーユー MD 芝 泰弘さん
ジーユー MD
芝 泰弘さん

最初に買ったのはネイビーのシャノン。丸みを帯びたボリューミーなフォルムが本当に万能で、どんなパンツにも合う。汎用性に惚れ込んでほどなく黒と茶も買い足しました。それからは案の定、先発ローテに定着。

お手入れのモットーはズバリ、教科書通り。汚れ落としの後、少しロウの入ったクリームをブラシで塗り、別のブラシで広げて、拭き磨いてからソールのサイドも補色する。ネイビーは黒のクリームでメンテすることでほぼ黒に近い色合いに。

どれも10年選手とは思えないほど光沢があって生涯現役を貫いてくれそうです。

④[12年愛用]オールデンの9901
「シワのひとつひとつがハレの日の思い出」

Alden オールデンの9901
 

わざとらしい艶がでないようにスタンダードに育成

アークネッツ プレス 冨田好晃さん
アークネッツ プレス
冨田好晃さん

あれは忘れもしない12年前。今にも増してオールデンが大ブームの時で、コードバンのモデルはなかなか手に入らない状況でした。すでにカーフのオールデンは持っていたんですが、どうしてもこの黒コードバンの9901が欲しくて、念願叶って購入した時は嬉しくて嬉しくて。

ナチュラルに履いてシワ入れして、純正クリームを塗ってと、育成法はごくスタンダード。できるだけ思い出に残るようなタイミングで履くようにしているので、今では着用頻度も月1くらい。でもその分シワのひとつひとつに思い出が宿っているんです。

⑤[12年愛用]パラブーツのシャンボード
「ヌバックにオイルを塗り込み起毛を寝かせてツヤを出す」

Paraboot パラブーツのシャンボード
 

雨の日にも臆せず履ける頼もしいパートナー

八木通商 PRマネージャー 大畑広志さん
八木通商 PRマネージャー
大畑広志さん

珍しいヌバックレザーのシャンボードは、雨の日にガツガツ履いていました。当初は豚毛ブラシでマメに手入れしていたし、大体3回履いたら1回はキチンと磨くペースでメンテナンス。サフィールの無色のクリームで保革して、褪色したら色を入れていく。

そうやって何年も何年もかけてクリームを乗せていくと、いつしかヌバックの表面の毛が寝ていって、こんなにまばゆい艶が出てくるんです。おかげで着用頻度こそ減ってしまいましたが、今でもバリバリの現役。半年に1回くらい同じ手法でメンテナンスしています。

 
※こちらのページのアイテムは、すべて私物です。


[ビギン2023年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2023年9月号

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