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機能性に優れ、流行にとらわれることなく使うことのできるモノ。長年にわたって使用することで味が出て、さらに愛着が湧いてくるのが傑作品たるゆえんってワケです。そんな持ち主の愛情がにじみ出たご長寿傑作品をご紹介!

33年モノ

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 ポーター
タンカー 2wayボストンバッグ

 

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渡辺鮮彦さん

吉田カバン 企画
長谷川 進さん

企画部最年長のキャリアを持ち、現場のリーダーとして若手デザイナーを率いている。定番品に加えて、アパレルブランドとのコラボレーションアイテムを手掛けることも多い。

 

「ヴィンテージのMA-1のような佇まいは
丈夫で長持ちするからこそ実現しました」

ポーターを代表するお馴染みのタンカーよりエントリーしたのは、フルオープンで開くことができる大型のボストンバッグ。「1985年頃に購入したもの。当時人気のあったスーツケースが好きになれず、旅に使うならボストンバッグやダッフルバッグと思って選びました」と長谷川さん。今や63モデルをラインナップするまでに成長したタンカーのデビューは、東京ディズニーランドがオープンした1983年。ちなみに日本が誇るGショックとファミコンが誕生したのもこの年って知ってました?

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海外渡航するたびに何度も航空会社に預けていたにもかかわらず、縫製部分はノープロブレム。ナイロンツイルの独特の風合いがいい感じ。

実際には海外出張でも酷使していたそうですが、30年以上も使っているのに全くへこたれていないのに驚き! その理由は、ナイロンツイル(表面)+ポリエステル綿(中間層)+ナイロンタフタ(裏面)という3層構造によるオリジナル生地の丈夫さと、職人によるしっかりした縫製のおかげなのだそう。手入れについては、「リペアしたことはなく、荷物を預けたときに航空会社が貼るステッカーは時間が経過するとベタベタしてくるので、こまめに剥がしていた程度」と語ります。

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残っている航空会社のステッカー。写真では見えないが、ファスナーなどの金具のメッキも剥げて、地金による鈍い輝きを放つ。

アンチスーツケース派だったわけですが、「海外でサンプルや本など資料を大量買いした際には、あまりの重さで持ち歩けず、やむなく折り畳み式のキャリーカートを購入(笑)」な~んてことも。そんな30年を経た結果、程よく色褪せたセージグリーンは、まるでヴィンテージのMA-1のような渋い輝きに。耐久性に優れているからこそ成しえたメイド・イン・ジャパンの面目躍如ってところでしょうか。

写真/武蔵俊介 文/トライアウト

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