名作ベッドフォードジャケットを知ればエンジニアド ガーメンツの真髄がわかる
設立時から展開されるEG哲学の集大成
ベーシック服を愛する男たちにとって、エンジニアド ガーメンツ(EG)は特別な存在。鈴木大器氏によって現代的なアレンジが加えられたアメリカンベーシックウェアの数数は、圧倒的な存在感を放ちます。
そんなカリスマブランドの象徴的アイテムが「ベッドフォード ジャケット」。名前を変えながらも設立時から展開する定番ジャケットはピークトラペルやチェンジボタンなど、ヴィンテージ由来のディテールが特徴。
また目立たない内側にも補強布が縫い付けられていたり、衿裏にジグザグステッチが施されていたりと、この“大器節”というべきマニアックなディテール群がツウの琴線にびんびん響くんです。ベースがワークジャケットというのも重要なポイント。トレンドに左右されない普遍性や幅広い着こなしにマッチする汎用性も兼備します。
ツウの心をくすぐるこだわりと幅広いスタイルにハマる懐の深さ。それこそがこのジャケットが、ひいてはエンジニアド ガーメンツが服好きに愛され続ける最大の要因なのかもしれません。
ベッドフォード ジャケット
EGファンのユニフォームというべき定番ジャケットは、カタすぎず、かつカジュアルすぎない絶妙なバランスも人気の理由。写真のモデルには、洗いをかけた風合い満点のコットンツイルを使用している。4万7000円(ネペンテス)
服好きを唸らせるヴィンテージ由来のディテール
左上:ラベルのループ、右上:ジグザグステッチ、左下:裏側の補強布、右下:チェンジボタン。
目立たない部分にこそ並々ならぬこだわりが
衿裏のステッチや肩&ポケット口の裏にあしらわれた補強布、リングで固定するチェンジボタン、フロントボタンを留めるための衿のループなどヴィンテージのワークウェア由来のディテールが満載。
ワーク×テーラードの絶妙さで合わせるスタイルを選ばない
テーラード由来のラペルゆえシャツとの相性は文句なし。マドラスチェックのBDと合わせてアメトラスタイルにまとめるのが正攻法。ギットマン ブラザーズのシャツ2万3000円(シップス 渋谷店) ビームス プラスのパンツ1万5000円(ビームスプラス 原宿) パラブーツの靴6万5000円(パラブーツ青山店) ベルトはスタイリスト私物。
シャツはもちろん、Tシャツにも
ワークジャケット感覚でTシャツに羽織ってもサマになる。合わせる服を選ばない。スローンのニットT2万2000円(スローン) カモのパンツ2万9000円(ユナイテッドアローズ 渋谷シンクス店) レイバンの眼鏡2万2000円(ミラリ ジャパン) リプロダクション オブ ファウンドの靴1万7000円(アイ ファウンド)
ベッドフォード ジャケットとひと口にいっても素材はさまざま
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毎シーズンさまざまな素材バリエをラインナップ
シーズンごとに同じ型をさまざまな素材で展開するのも、この一着が定番たる証だ。ライトウェイトデニム4万7000円、メッシュ4万6000円、ポリエステル4万8000円、ワックスドコットン4万6000円(以上、ネペンテス)
エンジニアド ガーメンツ / ENGINEERED GARMENTS
創立/1999年 国/アメリカ
服好きが行き着く現代ベーシックの雄
デザイナーはネペンテス アメリカ代表を務める鈴木大器氏。アメリカンクラシックウェアを現代にアップデートしたデザインが特徴で、ほとんどの生産を本拠地のNYで行っている。
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