特集・連載
”通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「衿のロール&開き具合がキレイな6ボタンが通の証です」
10minutes VINTAGE ヴィンテージ=難しい? ノンノンノン♪ 通しか知らない名品も、目印を頼ればビギナーでも簡単に発掘できちゃうんです。その道のプロが、目指すべきターゲットと、その判別テクをサクッとレクチャー。10分後はあなたもヴィンテージ通! この記事は特集・連載「10minutes VINTAGE」#31です。
ブルックス ブラザーズの6ボタンシャツ
TEACHER:サファリ 5号店 店長 八木遼平さん
ブルックスが誇る数ある名品のなかでも、看板アイテムにしてBDシャツの始祖としてもお馴染みのポロカラーシャツは、ヴィンテージ界でも不動の人気。
ですが、「実はブルックスのシャツ自体は古着市場でも比較的流通量が豊富で、米国製であっても“レギュラー”として扱われ、だいたい数千円で買えるものが多いんです。ただしそれも6ボタンとなると話は別!」
「現在はフロントが7ボタンのシャツが主流になっていますが、ブルックスは’80年代頃まで6ボタンのシャツを製造していました。これが7ボタンに比べてクラシックな趣があって着用したときの印象も違うことから、“オールドブルックス”として別格扱いされてるんです」。
流通量も減る一方で価格も1〜2万円台へと上がるにもかかわらず、入荷すれば大抵すぐさま売れちゃうそう。
「やっぱり違いを見分けやすく、店頭やネットでも探しやすいのと、わかる人へのアピール力も凄い。マイサイズに出会えた人は相当幸運だと思います」
[目利きPOINT]
ブルックス ブラザーズの6ボタンシャツ
“オールドブルックス”という愛称で玄人筋から親しまれる6ボタンのシャツ。オックスだけでなくブロード生地もあったり、柄物も半袖もあったりとバリエーションは多彩だが、いずれも6ボタン特有のユルくて美しい佇まいは健在だ。各1万3200円(サファリ 1号店)
チェックBDと半袖オックスBDもあり
通常の7ボタンと比較!
左/7ボタン 右/6ボタン
違いはたったのボタン1つ、でもシャツにおいてその差は絶大! 上の通り6ボタンはボタン同士の間隔が広いため、第1ボタンを開けて着た際、よりリラックスした印象を醸せるうえ、衿も美し~くロールしてくれるのだ。
6ボタン
リラックス感むんむん♪で衿のロールもエレガント
7ボタン
第1ボタンを開けても品行方正な雰囲気に
サファリ 5号店 店長
八木遼平さん
高円寺を拠点とする名店が昨年リニューアルオープンした新店のボス。王道古着から欧州ヴィンテージまで、その守備範囲は広大。
※表示価格は税込み
[ビギン2021年10月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人