特集・連載
“通しか知らない”をサクッと学ぶ[10minutes ヴィンテージ]
「4年間のみ存在したRRL(ダブルアールエル)の前身ブランドで、緑タグが目印です!」
10minutes VINTAGE ヴィンテージ=難しい? ノンノンノン♪ 通しか知らない名品も、目印を頼ればビギナーでも簡単に発掘できちゃうんです。その道のプロが、目指すべきターゲットと、その判別テクをサクッとレクチャー。10分後はあなたもヴィンテージ通! この記事は特集・連載「10minutes VINTAGE」#20です。
ラルフ ローレン カントリー
TEACHER:サファリ 2号店 店長 古田忠彦さん
ファッション界の巨星、ラルフ・ローレン氏。自らの名を冠したそのブランドは、もはやトレンドとは別次元の人気者!……ですが、じつは古着界でも同じ。今や過去の作品たちがヴィンテージとして扱われるブランドとして、世界中にコレクターを輩出してるんです。
なかでも数あるラルフのシリーズ中、長年通から人気が絶えないのが、このラルフ ローレン カントリー。「1989〜’92年のわずか4年間しか存在しなかった、知る人ぞ知る名シリーズで、かのRRLの前身としても有名です」。
「特徴はそのRRLにも通じるワークやネイティブをはじめとする、アメリカ風味特濃のデザイン。アメカジの王道を行くアイテムは、30年近い年月を経ても古さをまったく感じさせない。うちの店にも往年のラルフ好きたちが、緑のタグを目掛けて頻繁に来店されます」。
コレクタブルな名作揃いのカントリーにおいて、定番中の定番として親しまれているのがこのジャケット。「ウールとコットンの混紡素材で仕立てたネイティブ調のラグジャケットは、風合いや色使いが渋い! コンチョボタンをアクセントとして効かせている等、完成度は群を抜いてます」。
ラルフ御大のセンスが炸裂した名品はファンならずとも胸アツ!
ラルフ ローレン カントリーのネイティブ ラグジャケット
ど〜です、この美配色! コンチョボタンとの相乗効果で、やりすぎないネイティブ感を醸してるでしょ? 一点一点配色が異なるってのも、コレクター心をくすぐるポイント。同シリーズはアイテムや製造される年代によって生産国が異なるが、こちらは希少なメイド・イン・USA! 3万9800円(サファリ 2号店)
派手じゃないのに味がある色使いが超センスフル
大ぶりなコンチョボタンもいい味出してる〜♪
予算別で手に入る♪
じつはバリエも豊富なんです![catalog]
上記以外にもキャラ立ちする良品がザックザク! 意外と値段が手頃ってとこも、カントリーの人気が絶えない理由。
[1万8000円]デニムジャケット×パーカのフェイクレイヤード
フーデッド トラッカージャケット
アメカジど真ん中! のレイヤード術が、一着で完遂できちゃう優れもの。淡〜く退色したデニムジャケットに真っ赤なパーカを組み合わせる、というラルフ色の濃い珍品だ。(サファリ 2号店)
[1万3000円]ワーク色の強さを美しいブルーでアク抜き
ワーク トラッカージャケット
肉厚コットンで仕立てたワークジャケットも、全身がサックスブルーで統一されると爽やか〜な佇まいに。ワイドなシルエットも、珍しい青のコーデュロイ衿も味あり。(サファリ 2号店)
[4800円]左/トラッドなギンガムチェックをワークにON
[4000円]右/カジュアルだけど品もあるチェックBDも萌え♡
ギンガムチェックシャツ&BDチェックシャツ
愛らしいギンガムチェックでワーク風味をマイルド化した変わり種から、王道トラッドなチェックBDまで、カントリーにはシャツのバリエも豊富。U-5000円の良心価格だから、カントリーの入門にも◎。(サファリ 2号店)
サファリ 2号店 店長
古田忠彦さん
アメカジ古着に魅了され、高円寺の名店サファリに入社。一軒ほぼ丸ごとラルフのみを揃える聖地(2号店)の長として、値付けも担当。
[ビギン2020年11月号の記事を再構成]写真/上野 敦(プルミエジュアン) 文/黒澤正人