string(38) "https://www.e-begin.jp/article/374370/"
int(1)
int(1)
  

孔凸デザインのフデバコ

独自開発の孔凸接合で、なんと堅牢性は鞄底縫製の5倍超え!

孔凸デザイン(東京・杉並区)が製作する革小物では縫製も、接着剤も全く用いられることなく革同士を接(つ)いでいる……と聞いて、「いやいや、そんなこと、あるワケないっしょ」と思わずツッコミを入れてしまいました。で、新作のペンケースを目の当たりにしたら、ジグザグ状の接(は)ぎ目はあるものの、たしかに縫製が見当たらない!? って、コレはどういうこと? 一体どうやって接ぎ合わせているの??

ココんちの革小物は「孔凸接合」なる技法で作られてるとのこと。主宰者であり、デザイナー兼職人の柳澤康史さんが独自に編み出した、この技術は革の縁に沿ってパーフォレーションなどを施したうえで革同士を接ぎ合わせるというものです。と聞いてもイマイチ理解できないのですが、残念ながら詳細は企業秘密。「孔凸」という名称から、なんとなく想像してみると良いかと思います。

とにかく、革がもつ弾性や粘(ねば)りけを巧みに活用することでガッツリ接合できるとかで、しかも何年使い込んでも外れることはなく、その堅牢性はハンパなし。なにせ、検査機関「カケンテストセンター」の引っ張り強度検査において鞄底縫製の5倍以上もの数値を叩き出したというのだから、これはもう超ビックリなんです! そのうえ、縫製がないので(当たり前ですが)糸切れは起こらず、接着剤も使われていないので(当たり前ですが)接ぎ目が剥がれることもないとあって、リペアもほとんど不要なのですね。

ちなみに使われている革は弾性と粘りけが強いフルタンニンレザー、すなわち本ヌメ革(国産です)。柳澤さん曰く、クロームなめしの革だとしっかりと孔凸接合しないのだとか。また、素仕上げ(生成り)を除くカラーでは、透明感のあるアニリン染料を使ったアニリン染料染めです。なので、革本来の風合いがしっかり活かされております。そしてコシの強い本ヌメ革ゆえ、使い出しは硬さがあるものの、使い込めば色&ツヤが深まるとともにしなやかにエイジングし、接合部分に独特の味わいが現れるのも革好きにはたまらない(!)のです。

ということで、ここにオススメの最新作であるペンケース。若い頃、紙器(段ボール箱、商品化粧箱、紙コップ、紙袋などの総称)の設計・デザインに努め、その後、鞄メーカーで商品開発に従事した柳澤さんが、そのふたつのキャリアを融合させたことでコレが誕生しました。孔凸接合がもたらすエッジの効いた形状と、ミニマムでプリミティブな味わいが魅力の、このペンケースには一般的なボールペンやシャーペンが3、4本収まります。

あと、もうひとつ。巷にハンドメイドを謳った革製品は多々ありますが、ミシン縫製では手動ながらもミシンという機械が使われます。が、孔凸デザインのモノづくりではそうした機械はいっさい使われず、パーフォレーションも柳沢さんが手技を駆使しつつポンチとハンマーで1穴ずつ穿(うが)っております。ということは、コレはマジもんのフルハンドメイド・アイテム。「製作時間はビスポーク以下&ミシン縫製以上って感じですね」と柳澤さん。と、そんな手間をかけて作られたオールレザーのペンケースが8800円で買えちゃうなんて、もう泣かせるじゃありませんかっ。

孔凸接合のサンプル

孔凸接合のサンプル。手作業で施されたパーフォレーションなどを介して革パーツ同士が堅牢に噛み合わされており、想像を超える引っ張り強度を発揮する。

孔凸デザインのフデバコ

「フデバコ」の内部。ライニングは張られておらず、このペンケースが一枚革で仕立てられていることが分かる。また、紙器設計と孔凸接合の融合がもたらす高い保形性により、フタの開け閉めも快適だ。

コチラは人気の定番アイテム「シンオリサイフ」

孔凸デザインのシンオリサイフ

ブランドを代表する、この財布ももちろん孔凸接合で製作されたもの。スナップ付きフラップで開くコイン室はユニークな穴倉構造で、その開口部の両サイドに設けられた折りマチにより、口開き良し! また、このコイン室の背後にカード約6枚が入る隠しポケットが、見開きの対向には3枚ほどが収まるカード室が配置され、ミニ財布ながら紙幣がたたまずに収まる札室には交通系ICカード専用カードスロットも仕込まれている。全4色。各2万4200円。

孔凸デザインの
「フデバコ」

製法:孔凸接合
本体素材:フルベジタブルタンニンレザー(兵庫県姫路市産)
留め金具素材:真ちゅう(国産スナップボタン)
想定容量:ペン3~4本
サイズ:W16×H3.8×D2.8cm
カラー:ブラック、ブルー、グリーン(以上、アニリン染料染め)、ナチュラル(素仕上げ)
製造国:日本
価格:各8800円 ※在庫がない場合は受注製作となります。

問い合わせ先/孔凸デザイン ☎ 070-6967-8909
https://www.kotots.com/

※表示価格は税込み

Begin Recommend

facebook facebook WEAR_ロゴ