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ROLEX ロレックス GMTマスター

レミ レリーフ 後藤 豊さんの俺的名作時計
【ロレックス】GMTマスター

スポロレに憧れ始めたのは高校生の頃から。入学した高校に妙にお金持ちの子が多くて、スポロレ率が異様に高かったんです。当時はなによりモテを重視していたから(笑)、喉から手が出るほど欲しかったけれど、とてもじゃないけど手が出ない。その悔しさが逆に憧れを強くしたのかもしれません。

念願叶ったのは二十歳の時。某大手配送会社の深夜バイトで貯めた20万円を握りしめて、地元名古屋市にあったロレックスに強い時計店を訪れ、出会ったのがこれ。実を言うと本当はサブマリーナーが欲しかったんですが、予算が足りなくて限られた中古スポロレしか選択肢がなかった。

当時はまだ“ヴィンテージロレックス”というジャンルが体系化される前だったし、自分自身も全然知識がなかったから、半ば妥協するような気持ちで購入したのを覚えています。

ただ今考えるとこの選択が大正解。実はこの63年製のGMTマスターは極めて稀少で、ミラーダイヤル、先端の小さいGMT針、ゴールドレター、ヒラメケースと、コレクター垂涎のレアディテールが全部入りしていたんです。

おかげで当時はただの中古のGMTと認識されていてさほど価値もなかったのに、今ではかなりの高額で取り引きされることも。とんでもなくおいしい買い物でした。

でも価値が上がったのはあくまで偶然の産物。やっぱり初めて買った時の喜びには敵いません。苦楽をともにしてきたし、多分どれだけ価値が上がっても手放しませんね。

【ロレックス】GMTマスター

  • パン・アメリカン航空の要望で開発され、1955年発売
  • 昼夜を瞬時に識別できる色分けベゼルがアイコン
  • 1982年からはGMTマスターIIにバトンタッチ

90年代に勤めていた会社で、ヴィンテージロレックスの買い付け業務も担当していた後藤さん。膨大な知識のもとに収集したロレックスやゴローズのアクセは、今ではほぼ手放してしまったが、このRef.1675や53年製オイスターなど、一部の名機は手元に。

正規でオーバーホールを依頼すると新品のパーツに交換され、せっかくの味がリセットされてしまうため、信頼を置く山下時計店で定期的にメンテしてもらっているそう。

ROLEX ロレックス GMTマスター
ゴローズの顔ブレスの空間にリューズガードをピタリと収めるのがルーティン

レミ レリーフ デザイナー 後藤 豊さ

レミ レリーフ デザイナー
後藤 豊さん

1970年生まれ。自社ファクトリーで熟練職人が行う、リアルなヴィンテージ加工でお馴染みの人気ブランドを牽引する、アメカジ聖人。
 
[おいしい時計選びの極意]リセールバリューの予想よりも直感を重視。

 


[ビギン2023年8月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

Begin 2023年8月号

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定価820円(税込)

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