特集・連載
Pt.アルフレッド 本江さんが30年愛用。シエラデザインズのマウンテンパーカ
安くてイイ冬服 そろそろ冬風の準備をしないとな、な時季。冬も想定した服を買い足すとなるとどうしたって値が張るじゃない? ってことで、今回はお財布にもやさしい春まで使える超コスパ服を中心に、情熱実況しちゃいま~す♪ この記事は特集・連載「安くてイイ冬服」#52です。
安くてイイ服は、単純に安価なモノとは限りません。多少値が張れど、長く使えるベーシックも当てはまる。その証がベーシック賢人たちのワードローブ! そんな結局はコスパのいい服に加えて、これから狙うべきNEXTベーシックも教えてもらいました。
「“ちょっと抜けている”スペック。だから街でずっと使えるんです」
―Pt.アルフレッド 店長 本江浩二さん
シエラデザインズの大定番、マウンテンパーカは『ヘビーデューティーの本』にバラクータのG9などと並んで載っているのを見て、持っておかねばと購入。それから30年間使っていますが、今思うと“ちょっと抜けている”スペックがちょうどよかったのかも。
ほぼタウンユースの僕にとって、防水透湿シェルのようなハイスペックである必要はなく、多少の雨を弾き、シャカシャカせず着心地のいいシエラの60/40クロスで十分。それこそベルクロなんかはもうボロボロだけど、シームテープが剥離して修理に出す必要もないし、タフに使い続けられる。
30年の中で合わせる服が変われど普遍的に着られたし、僕にとって究極の実用品ですね。
1977年発行。現在のアメカジの起源ともいえるヘビーデューティ・アイビー、略してヘビアイを紹介した小林泰彦氏の著書。日本のアウトドアファッションのルーツともいわれている。
本江さんが30年愛用
SIERRA DESIGNS[シエラデザインズ]
マウンテンパーカ
以前、3wayアウターは「ライナーで着たい」で選べばすぐ活躍!でも登場。やはりコスパ最強か。綿60%×ナイロン40%の60/40クロスは、水に濡れると撥水防風性、乾燥時は通気性に優れる元祖機能素材。写真と同色はないが、米国製は現在も発売中。5万5000円(アリガインターナショナル)
本江さんのNEXTベーシック
「通常の4倍の糸を使用した毛玉知らずのタフニットです」
ANDERSEN-ANDERSEN[アンデルセンアンデルセン]
スキッパージャケット
海洋国家のデンマークで古くから愛される、セーラーセーターを追求するアンデルセンアンデルセン。こちらは本江さんも愛用するカーディガンタイプで、「最高級メリノウールを贅沢に4plyで編み上げたローゲージニット。ガシッとタフなのに驚くほど軽く、手入れも簡単。最強のニットですね」。6万500円(Pt.アルフレッド)
Pt.アルフレッド 店長
本江浩二さん
1994年に東京・恵比寿にセレクトショップ「Pt.アルフレッド」をオープン。定番好きにはたまらないセレクトから、チノなどのオリジナルにもファンが多い。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。