特集・連載
今買って“得”なヴィンテージエルメスは「80s〜90s金×銀コンビリング」だ
コスパを考えたモトがとれるアクセサリー アクセサリーを選ぶとき「これから10年は身に着けるつもりだから、1年換算なら1万2540円、1日だと約34円か。ふ~む、1回アレを我慢すればあの時計が買えるわけだ」なんて考えちゃうことありません?(笑)必需品じゃないけど着けてないと寂しいし、上を見たらキリがないけど安っぽいのは着けたくないし……。というわけで、アクセサリー選びはコスパが命。物価高の今ですからね、いいモノ選んでしっかりモトをとりましょう。 この記事は特集・連載「コスパを考えたモトがとれるアクセサリー」#10です。
あのとき……と悔やむ前に気に入ったら即決が吉
[教えてくれた人]ワールドリーワイズ バイヤー 重住研也さん
リングはもちろん、ブレスレットの人気に火がつき、価格高騰が激しいエルメスのヴィンテージ。重住さん曰く、「価格は、需要と供給のバランス次第。今は需要が伸びている状態で、それが価格にも反映されています」。
10年ほど前なら4万円台で購入できた金×銀のコンビリングも、今では約2倍に!? 「そうなんです。あのとき買っておけば……と悔やまれますよね(笑)。でもご安心を。今後もしばらく人気は衰えないと思われますし、ゴールドが使われているコンビなら、そもそも貴金属としての価値が担保されています!」。
最近は小指に着ける男性も増えていますが、それにもワケがあるんだとか。「そもそも80年代、リングは女性向けでした。だから男性にすれば小指サイズ」。
「古くは紀元前のメソポタミアまで遡り、英国紳士がステータスの証として身に着けた“シグネットリング”が、お洒落として今広がっています。そんな流れもあり、小指で程よく主張し、まだ射程圏内にあるコンビこそ、モトがとれるヴィンテージエルメスと言えます!」
ワールドリーワイズ バイヤー
重住研也さん
2018年に始動したメンズジュエリー専門のセレクト&ヴィンテージ店バイヤー。米国や欧州のディーラーに広いコネクションを持つ。
住所.東京都新宿区新宿3-31-9 エディフィス新宿2F
営業時間.11:00~21:00 不定休
80s〜90s金×銀コンビリング
80~90年代 Hバンドリング
8万2500円
エルメスと言えば、なHロゴがあしらわれ、中央にゴールドが配置されたベーシックなデザイン。3点のなかでもっとも金の割合が多く、お得感も◎だ。(ワールドリーワイズ)
80~90年代 ドゥザノー・リング
8万2500円
ダブルリングベルトのバックルがゴールドで表現されたこれは、程よいボリュームで適度に主張してくれる。ユニセックスなデザインは女性とのシェアにも。(ワールドリーワイズ)
80~90年代 サンチュール・リング
7万7000円
定番的ベルトの留め具部分にゴールドを使用。作り込みの繊細さは圧巻ながら、細身なデザインゆえ、シンプルなリングとの重ね着けにも向く。(ワールドリーワイズ)
5年後は10万円オーバー!?
近年値上がり著しいエルメスのヴィンテージ価格。10年前はU-5万円で手が届いた金×銀コンビリングも今では8万円オーバーはザラ。急がないと10万円超えの未来はそう遠くない。
紳士が小指にリングをする意味とは?
[映画『キングスマン』の“小指にリング”もカッコよかった!]
超一流の着こなしが取り沙汰されることも多い映画『キングスマン』で、コリン・ファース演じるハリーが金のリングを着けていたのをご存じ? 代々受け継がれる由緒ある家柄の証として、はたまた富と名声の証として、小指のリングはいわば紳士の正統な装飾なのだ!
ちなみに……ヴィンテージティファニーならもっとお手頃!
左/3万8500円 右/2万4200円
金×銀コンビのリングには、より手に取りやすいものも。それがティファニーだ。そもそものお値段がやや控えめなことに加え、まだ人気にそこまで火がついてないのが主な理由。(ワールドリーワイズ)
「それでも昨今の金の価格高騰と、デザイン性の高さから値上がりは確実。今のうちに手に入れておくのが吉ですよ!」(重住さん)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。