特集・連載
モトがとれる時計①納得のクォーツ
コスパなカジュアル服を[1日 約34円]で格上げする時計は金のベンチュラだ!
コスパを考えたモトがとれるアクセサリー アクセサリーを選ぶとき「これから10年は身に着けるつもりだから、1年換算なら1万2540円、1日だと約34円か。ふ~む、1回アレを我慢すればあの時計が買えるわけだ」なんて考えちゃうことありません?(笑)必需品じゃないけど着けてないと寂しいし、上を見たらキリがないけど安っぽいのは着けたくないし……。というわけで、アクセサリー選びはコスパが命。物価高の今ですからね、いいモノ選んでしっかりモトをとりましょう。 この記事は特集・連載「コスパを考えたモトがとれるアクセサリー」#01です。
コスパのいい時計が欲しいとき、クォーツに的を絞るのは賢い策。機械式より下に見られがちですが、ハミルトンの“ベンチュラ”をはじめ、世にはクォーツだからこそ存在意義がある名作も多数。これなら時計好きも納得です。
大人の腕にこそ似合う金×黒革のダンディズム
ミリタリーアウターにもハマるでしょ?
アバンギャルドな三角ケースながら、ドレスからアメカジまでハマるハミルトンの「ベンチュラ」。まさに時計史に残る傑作デザインですよね。
近年は機械式もラインナップされていますが、1957年誕生の初代の雰囲気を踏襲したモデルが欲しいなら、クォーツを狙うのが正解。デザインがオリジナルに忠実なことに加え、ベンチュラの誕生背景を考えても電池駆動のクォーツこそ王道と言えるからです。
というのもベンチュラは、世界で初めてゼンマイの代わりに小型電池を積んだ腕時計。脱進調速の仕組みこそ従来の機械式と変わらなかったものの、電気と磁力の力でテンプを動かすことで飛躍的な高精度を実現していたんです。つまりはクォーツウォッチの先駆けと言える存在なワケですよ。
そんなベンチュラ クォーツの中でも、最もコスパのいい一本が金色ケースのモデルです。抜群に高見えし、ミリタリーアウターを纏ったスタイルもご覧の通りぐっと大人っぽく演出。米国が最も輝いていた50年代のゴージャスな空気感まで伝わる名品です!
[ココに納得!]クォーツ時計の先駆となった歴史的傑作ウォッチゆえ
HAMILTON[ハミルトン]
ベンチュラ クォーツ
1957年に登場した世界初の電池式腕時計。三角形の盾形フォルムで時計界に革命を起こした先進的デザインと精神性は今も受け継がれている。32.3×50.3mm。ゴールドPVD加工SSケース。レザーストラップ。12万5400円(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)
無骨なミリタリーアウターにキンキラキンがさりげなく効く!
キング・オブ・ロック、エルヴィス・プレスリーも納得!
今年、伝記映画が話題となったエルヴィスが“ベンチュラ”を愛用していたのは有名な話。なお彼は蛇腹ブレスにカスタマイズしていた。
10年間毎日着けると仮定すると……
ベビースターラーメン ミニ1袋より安い!?
こちらの“ベンチュラ”の価格は12万5400円。もし10年間毎日着ける(10年×365日)とすると1日あたりの費用は約34円。ベビースターラーメン ミニより安い計算になる。歴史的傑作ながら、そう考えると親近感がわきますね(笑)。
他にもある! 納得のクォーツ
10年間毎日着ければ、1日あたりベビースターラーメン ミニ 1袋以下になる!? 納得のクォーツを厳選。
[ココに納得!]クォーツゆえ実現した9mm厚の洗練ケース
約36円/1日
JUNGHANS[ユンハンス]
マックス・ビル バイ ユンハンス クォーツ
「マックス・ビル バイ ユンハンス」と言えば、バウハウス最後の巨匠がデザインを手掛けた不朽の名作。人気を背景に自動巻き・手巻き・電波ソーラーと多彩なバリエを展開しているが、迷ったらご覧のモデルはいかが?
価格の手頃さもさることながら、クォーツゆえケースが9mm厚と薄く、マックス・ビルらしい研ぎ澄まされたデザイン美が楽しめる。今年から風防にサファイアクリスタルを採用し、高級感UP。径38mm。SSケース。カーフストラップ。13万900円(ユーロパッション)
[ココに納得!]腕に沿うように曲げた世界初のクロノグラフ
約34円/1日
BULOVA[ブローバ]
カーブ
快適なフィット感のためにケースをカーブさせた時計は多いが、本作は搭載するクロノグラフ・ムーブメントまでグイッと湾曲させてしまったところがミソ。設計の自由度が高いクォーツだからこそできた、世界初の仕様だ。
ハーフスケルトン文字盤でクォーツの基板を鑑賞できるように仕立てた点もお見事! 262kHzの高振動で駆動するハイパフォーマンスクォーツを搭載している。径44mm。SSケース(ステンレス+ブラックPVD)。ラバーストラップ。12万4300円(ブローバ 相談室)
[ココに納得!]10万円台前半で買える庶民の“ラグスポ”
約33円/1日
MAURICE LACROIX[モーリス・ラクロワ]
アイコン クォーツ
ケースとブレスが一体化した高級“ラグスポ”然とした佇まいながら価格がグッと抑えられていることで、2016年のデビュー以来バカ売れ中の「アイコン」。これまでは機械式のみの展開だったが、注目すべきは今年出たクォーツモデル。このルックスでなんと10万円台前半!
ちなみに、アイコンの前身にして90年代に大ヒットした「カリプソ」もムーブメントはクォーツ。つまり、これこそが名作の直系子孫というワケ。径40mm。SSケース&ブレス。12万1000円(DKSH MESジャパン)
※表示価格は税込み
[ビギン2022年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。