特集・連載
リーズナブルかつレアカラーも探せる! イームズのプラスチックサイドチェア
結局得する「一生モノ」 うまい棒に牛丼、電気代まで値上がりだって!? どうする?どうなる?日本経済、ぼくらの未来。Beginが愛するベーシックな服や靴や小物を見ても、値上がりこそすれ、値下がる気配はありません……。こんな時代に誰がした? 否、こんな時代だからこそ!せっかく買うなら、ず~っと使えて、長~く愛せるモノこそ絶対正義! この記事は特集・連載「結局得する「一生モノ」」#46です。
“ヴィン腕アナリスト” ギャラリー1950 代表 北 修三さんが解析
「Hベース&60~80sロゴならまだ色が選べます!」
インテリア好きなら一度は、イームズのヴィンテージ・シェルチェアに憧れを抱くことでしょう。ただ世界的な人気モノで、近年はいよいよ弾数も豊富とはいえなくなり、価格も90年代と比べ倍以上に高騰しているとか。そこでギャラリー1950の北さんに狙い目の選び方を聞いてみました。
「60年代に生産中止となったレアな脚、エッフェルベースは10万円台が相場になってきていますね。ただもっとも生産数が多いシンプルなHベースは、すっきりしていて日本の住環境にも馴染みやすいし、エッフェルベースよりもリーズナブルです」。
またシェルチェアは偽物も多いと聞きますが、「60年頃から座面裏に施されている、製造元のハーマンミラー社のエンボスロゴがあるモノは本物と見ていいでしょう。そして60年頃からカラバリが徐々に充実して、レアな色を探す楽しみもあります」。
「ヴィンテージのHベースは80年代まで生産されていて、まだまだ探せる状況。ただ最近は若い世代からも注目されるようになり、価格が下がることはまずありえない。お気に入りの色との出会いを、ぜひ大切にしてみてください」
60年代以降のヴィンテージは色選びも楽しい
Eames Chair[イームズ チェア]
プラスチックサイドチェア
1953年に誕生、日本ではグラスファイバーをプラスチックでサンドした座面からシェルチェアの名で親しまれるイームズの代表作。こちらの鮮やかなレッドの名称は「クリムゾン」。W470×H794×D457mm。7月上旬時点では、米国から日本へ配送中のため価格未定(ギャラリー1950)
誰でも一目瞭然♪な60~80年代のエンボスロゴ
シェルチェアでもっともスタンダードなHベース
シェルの経年変化も見所
左/パーチメント 中央/ブラック 右/オーカー(オーチャー)
すっきりした脚のHベースは、日本の住環境にも馴染みがいい
価格が落ち着いたことは一瞬もない!?
[プラスチックサイドチェアの価格動向]
ギャラリー1950 代表
北 修三さん
1994年にイームズとジョージ・ネルソンに特化したヴィンテージファニチャーショップ「ギャラリー1950」を開店。日本にミッドセンチュリーモダンを広めた立役者だ。
※表示価格は税込み
[ビギン2022年9月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。