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サカガワのグローブサンダル

革は野球グローブの端材! 意匠はピッチャーグローブ由来!

奈良県では、昔から農家の副業として雪駄(せった)や草履(ぞうり)の製造が盛んで、現在ではそれらに加え、紳士靴やスポーツシューズ、サンダルといった履物の生産が盛んな土地となっています。また、奈良県北西部の奈良盆地中部に位置する三宅町は、大正時代から野球グローブの一大生産地であり続けています。と、そんな履物とグローブの合わせ技で生まれたのが、ここにご紹介の「グローブサンダル」です。

そのサンダルをリリースしたサカガワ(1957年創業)は、奈良盆地の西部に位置する北葛城郡上牧(かんまき)町に本社を構え、サンダルやシューズの企画・開発、および卸売に取り組み、国内生産を堅持する雪駄のブランド「大和工房」も展開している履物専門のメーカーです。同社は2010年から、野球グローブの端材を有効活用して作るオリジナルサンダルを展開し、大変好評を得ていましたが、やがてその端材の調達が困難になったことで、2013年に販売休止を余儀なくされていました。が、今年(2022年)、世界的に高まりつつあるSDGsのトレンドを受けて端材の調達が可能となったことで、その「グローブサンダル」の販売を再開したのです。

本品のアッパーに使われている野球グローブの端材は、高品質なステアハイド、すなわち生後3~6か月の期間に去勢され、生後2年以上経った牡牛(おうし)のオイルアップレザー。すこぶる堅牢でありながらもしなやかで、素足にもやさしく、しかも履き込むことで色&艶を深めながら、さらに足に馴染んでいくエイジングレザーです。

デザインにおいてはアッパーに、ピッチャーグローブのウェブ(親指と人差し指の間に取り付けられた水かき状のパーツ。捕球時に両指の間からボールが抜け落ちるのを防ぐなどの役を担う)のディテールを取り入れたことで、このアッパーの革がグローブ由来であることを表現しています。また、ソールは硬度の異なる2段構造のウレタン製。弾力性と屈曲性にすぐれているので、グローブレザーのしなやかさと相まって素足履きでも快適です。

奈良県で受け継がれてきた2つのモノづくり(履物作りと野球グローブ生産)の技術をベースにしつつ、イマドキなSDGsのマインドに乗って復活を果たした「グローブサンダル」は、野球ファンに直球で刺さるアイテムであるのはもちろんのこと、「サンダルも履き込んで育てたい!」ってなエイジング派や革党にもオススメの一品。グローブレザーが醸し出すナチュラルな風合いもあって、夏場のみならず、来たる秋に愛履きしても全く違和感がなく、旬なナチュラルトーンのカジュアルとも相性絶妙なサンダルに仕上がっています!

ピッチャーグローブとサカガワのグローブサンダル

左/ピッチャーグローブのウェブは一般的に、この写真のようにスムーズ(銀面)とベロア(床面)が互い違いで編み込まれたパーツや、それを縁どるパーツなどからなり、トップラインにレザーストリングがかがり縫いされた構造になっている。右/「グローブサンダル」ではアッパーに、そのグローブレザーを採用し、かつウェブの編み込みやかがり縫いをデザインに取り入れている。

サカガワのグローブサンダル ソール

弾力性に富み、返りも軽快な2層構造ウレタンソールも快適な履き心地に大きく貢献。その前足部とヒール部に、伝統的な野球スパイクの底面に使われてきた金具を模したデザインを取り入れ、中足部のサイズ表記(「Glove」ロゴの下)を内野(ダイヤモンド)で囲むなどし、野球へのリスペクトを表明してもいる。

サカガワの
「グローブサンダル」

アッパー素材:牛革(ステアハイド)
インソール素材:ソフトウレタン
アウトソール素材:軽量ウレタン
サイズ:M、L、LL
カラー:ブラック、ディープオレンジ
価格:各1万5180円

問い合わせ先/サカガワ ☎ 0745-76-8835
https://sakagawa.nara.jp/

※表示価格は税込


文/山田純貴

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