特集・連載
もはや弱点なし! 街中アウターでも寒くない「風に強いフリース」
モノすごい機能で選ぶ冬の服 昨今進化が止まらない「モノすごい機能服」たちは、その性能を考えると冬を待たずに、“売り切れ→後悔”コースの逸材ばかり。「防寒」はもとより、「防止透湿」「発熱」「拡張」「伸縮」さらには、「抗菌」まで。時代の進化&人々の要望の中で爆誕しまくる最新鋭の機能服を、わかりやすく解説します♪ この記事は特集・連載「モノすごい機能で選ぶ冬の服」#07です。
進化系フリースで強風からリリース
触ればモコモコ、着たらポカポカ。秋冬のリラックススタイルには、やっぱりフリースが欠かせません。が、しかしひとつ大きな問題が。
ボアのツブ間に隙間の多いフリースは如何せん風を通しやすく、強風が吹き付けると一気に「寒っ!」なんてことがままあります。アウトドアフィールドではそもそもがミドルレイヤーなのでそれでよかったんですが、やっぱり普段の街中で着るなら、アウター感覚でさっと羽織れることが望ましい。
というワケで、台頭してきましたよ。風を通さない、スキのないヤツが。その性能もさることながら、各社から趣向を凝らしたデザインでリリースされていて、取り入れ方の選択肢が豊富なのも推しの理由。
スタンダードなブルゾン型からフード付き、レイヤーに便利なベストや家でもそのまま着ていたいパンツまで、実に多彩! もちろん、どれも着心地のよさは従来のフリースと遜色ナシ。唯一とも言える弱点を克服したフリースの真価、とくとお試しあれ!
ポーラーテックで防風
CHAMPION×NANO・UNIVERSE[チャンピオン×ナノ・ユニバース]
ポーラーテック ブルゾン
防風性に特化したポーラーテック ウインド プロを採用のフリース。軍由来の素材に、ミリタリーライクなネイビーカラーが好相性だ。摩耗しやすい肘回りは別地で補強。1万6500円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)
WILD THINGS[ワイルドシングス]
ポーラーテック ウインド イージーパンツ
ポーラーテック ウインド プロを採用したフリース。ウエストはイージー仕様だが、シルエットはやや細めでルーズに見えすぎない。裾はコンシールジップで幅の調整が可能で、自転車などに乗るときにも便利だ。1万7600円(インス)

1970年代後半にアメリカのポーラテック社が開発したフリース素材。米軍戦闘服、ECWCSのlevel3に使用されるなどフリースの代名詞的存在だ。なかでも、ウインド プロは一般的な構造のフリース素材と比べて4倍の防風性を誇る。
リバーシブルで防風
Chums×GLR[チャムス×グリーンレーベル リラクシング]
ゴアテックス リバーシブル ブルゾン
毛足の長いフリースと防風性の高いゴアテックス インフィニアムを組み合わせた設計。デザインはチャムスの名作、エルモフリースを踏襲。2万7500円(ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 自由が丘店)
リバーシブル(裏側)
Patagonia[パタゴニア]
メンズ・リバーシブル・ビビー・ダウン・ベスト
フリースの裏面を表にしても着用できるベスト。耐水性を備えたダウンのインサレーション入りで、風抜けもしにくい。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用。2万8600円(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス)
リバーシブル(裏側)
※表示価格は税込み
[ビギン2021年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。