コンバース


キャンプブームが叫ばれて久しい昨今。みなさん、薪、燃やしてますか? 火を眺めるだけでも良し、火を囲んで友人や家族と美味しいお酒や料理を楽しむのも良し、一人で読書に没頭するのも良しと、キャンプにはなくてはならないキャンプの醍醐味として定着していますよね。ってことで、ビギンではその場にあるだけでアウトドアムードを高めてくれる“バエる”焚き火台を紹介してきましたが、今回は「そもそも焚き火ってどうやってするの?」という人のために、焚き火の専門店「iLbf(イルビフ)」へ調査に行ってまいりました!  幻のレアな焚き火台にも出会えたので、一緒にご紹介しちゃいます♪

炎好きが集まる!火とアウトドアの専門店


2016年にオープンした「iLbf(イルビフ)」が店を構えるのは、埼玉県三郷市内の大きな団地の中にある商店街の一画。そこで、焚き火台や薪など、「火」をコンセプトにしたアウトドアグッズを販売しています。その品揃えの豊富さに日本全国から焚き火好きのキャンパーが集合! 取材日は平日にも関わらず、人がひっきりなしにお店を訪れていました。ちなみに、ショップの隣には焚き火体験スペースやカフェも併設されており、不定期でポップアップイベントも開催しているんだそう。今回はオーナーの堀之内さんに、焚き火台の選び方から着火の方法など、焚き火にまつわるアレコレを教えていただきました!

お話を伺ったのはこの人!
iLbf(イルビフ)代表取締役 堀之内 健一朗

もともと都内で会社勤めをしていた堀之内さん。忙しい毎日に疲弊し、休日趣味で始めた焚き火にすっかり魅了されショップを開店することに。「幼少期に実家で使っていた五右衛門風呂が炎好きのルーツです。」と堀之内さん。現在はショップ運営のほか、焚き火の専門家としてメディアの火器演出の監修も手がけられています。

焚き火台を選ぶときのコツを教えて!

-そもそも焚き火台には、どんな種類があるのでしょうか?-

焚き火は、“暖を取る”という意味では、全て同じ種類と言えますが、用途として、大きく観賞用か調理用の2種類に分けられます。

まず観賞用だと、自由に炎の揺らめきを楽しめるものが多く、焚き火台の形もさまざまです。篝火みたいに炎が高く伸びるタイプや、ぶら下げて使用する焚き火台など、当店にも面白いものを何種類かご用意しています。今回のテーマである“映える”焚き火台だと、ここに当てはまるものが多いでしょう。近頃のキャンプブームの影響もあり、観賞用の焚き火台は増えてきています。

次に調理用タイプは、やはり安定感があることが特徴です。鍋や鉄板を置くために、付属の道具をカスタマイズして使用の幅を広げられます。いわゆる焚き火台のようなスタイルのものから、本格的なグリル仕様のものまで、調理向きといっても種類は豊富です。

‐ついデザイン優先で選びがちですが、選ぶ時のポイントはありますか?-

お気に入りのデザインで選ぶのもいいですが、忘れてはいけないのはサイズ感です。ソロなのか、2~3人で楽しむのか、ファミリーなのか。使用する用途に合わせて、コンパクトに持ち運べるか否かも判断基準にしてみるといいでしょう。

他には扱いやすさも選ぶ手がかりになると思います。特に焚き火初心者の方なら、これを意識してみてください。構造がシンプルなものがオススメです。構造が複雑なタイプだと薪を立体的に組みづらく、熟練者でないと火を起こしづらい可能性があります。加えて、組み立てるのも一苦労ですしね(笑)。

ともあれ、選択に悩んだら、まずはベーシックな焚き火台からスタートしてみる。そして、物足りなさを感じるようになったとき、自分の理想とする焚き火台を購入する。ぜひこの考え方を選ぶときのポイントにしてみてください。

イルビフで見つけた入手困難な焚き火台!


堀之内さんに焚き火台の種類について伺っているなかで、紹介してもらったフォールマウンテンの焚き火台(0000円)。ブランドのオフィシャル通販サイトに入荷しても直ぐに完売してしまう、コアなキャンパーの間で今話題沸騰中のレアな逸品です。

「ウチの店の目玉商品はこちらです。取り扱い店舗が少なく、この焚き火台を目当てに遠方から来店くださるお客さまも多いんですよ」

特徴は鉄製の部品が全て分解でき、コンパクトに持ち運べること。部品ひとつつひとつが非常に精巧な作りで、日本の職人による手仕事の凄みを感じられます。またシンプルな構造で組み立ても簡単、各種パーツは単品で購入することもでき自分の使い勝手に合わせてカスタマイズすることも可能です。

「五徳のデコボコとした溝に串を渡して、焼き鳥を作ることができます。鍋も置けて湯を沸かせるし、網を置けば野菜も焼ける。どっしりとした重いボディで安定感もあるし、使い勝手に合わせて拡張もできて、本当にいい焚き火台だと思います」


サイズはソロ・シングル・ダブルの3タイプ(ソロ/12,100円円・シングル/13,200円・ダブル/19,800円)。鉄製ならではの重厚感のある見た目や、ブランドロゴに切り抜きのみというシンプルなデザインも男心をくすぐられる。堀之内さんによると、炎の明かりでブランドロゴの影が地面に落ちるらしい。

取材を終えても筆者の頭からどうしても離れず、あとで個人的に調べてみると「一生涯使える焚き火台」と太鼓判を押す人もチラホラ。省スペースで保管できるし、今度お店にお迎えに行くことを決意した次第です(笑)。

薪選びが肝心‼︎意外に簡単な着火方法

-薪の種類によって、燃え方に違いはありますか?-

薪は針葉樹か広葉樹かによって燃える性質が異なってきます。針葉樹は油分を多く含んでおり着火しやすく、広葉樹に比べ燃焼時間も短いです。一方で広葉樹は火持ちがよく、火力調整も行いやすい。一般的に焚き火によく使われるナラやケヤキも広葉樹です。品種によっても燃え方に違いがあり、たとえばサクラの木はサクラの甘い香りが煙から漂います。微妙な品質の差で燃え方が左右するため、お店の商品群の中で一番こだわって仕入れているのも薪です。

-薪にも品質の良し悪しがあるんですね。どのようなポイントで判断するのでしょう?-

薪の良し悪しを見分けるポイントは乾燥。乾燥している方が良い薪と言えるでしょう。やはり水分を多く含んでしまっていると、火が付きにくい。薪自体を燃やす以前に、薪の水分を蒸発させる必要があるからです。炎の温度が200度以上に達したとき、薪はガス化(煙りを上げ始めること)しますが、薪がその温度に達するまでがなかなか難しい。すなわち、薪が乾燥するまでに時間かかり、燃やしずらいということです。焚き火において薪の温度管理はとても大切なんです。

なので、焚き火に使用する薪は専門店やホームセンターで販売されている、よく乾燥したものを選ぶことをオススメします。森などで拾ってきた素材だと、煙が広がり燃やすとパチパチと火の粉も散ります。煙で目が痛いだけの焚き火は、なるべく回避するべきです(笑)。

余談かもしれませんが、イルビフでは自然乾燥式を採用しており、なるべく自然に近い状態で薪を乾燥させています。うれしいことにお客さまからもうちの薪は好評で……(照)。本来なら薪で一杯であるはずのこの棚も、タイミング悪く品薄の状態です。

薪の組み方は簡単でOK!

初心者は、井げた型の組み方を採用するのがいいでしょう。キャンプファイヤーなどで見られる、縦横に薪を組み合わせた形です。焚き火においても2本の薪を交互に重ねていきます。

その際に火種をおくスペースを底の中央に開けておくことを忘れずに。井げた型の組み方を実現するためにも、初心者の方は底が広い焚き火台を選ぶと失敗せずに済むと思います。焚き火は難しいと思われる方も多いとは思いますが、複雑なテクニックを使わずとも簡単にできるんです。ぜひ火を眺めながら癒されたり、仲間と火を囲んで語らったりしてみてください。

ちなみに都心にお住いの方ならば、キャンプ場で焚き火を楽しむことをオススメします。河原などでするのもアリですが、場所によっては焚き火が禁止されているところがあるので注意しましょう。

‐やはり着火に苦手意識がありまして……なにかポイントはありますか?-

ポイントは2つあります。1つ目は着火材を使うこと。ふたつ目は薪を細くすることです。

まず火付けには市販の着火剤を使うと手っ取り早いです。ジェルや固形さまざまありますが、使い慣れていなければ、安全性を鑑みて固形を選ぶと良いでしょう。薪の下に置いて火をつけるだけで簡単に焚き火を楽しむことができます。もしジェルタイプを使用する際には、火力が出ていないからといって、火の上からかけることは絶対にやめてください。ジェルを伝ってやけどしてしまう危険性がありますので。

もしも着火剤が手に入らないときや忘れてしまった場合には、ポテトチップスで代用するのがオススメ。身近な食品ですし、油が染み込んでいて着火剤代わりにちょうど良いんです。逆に新聞紙や落ち葉は、燃えカスが空中に舞ってしまうので、着火剤の代わりにはオススメできません。

それでも着火できないな~というときは、薪の太さに注目してみましょう。先ほども言いましたが、薪の温度をいかに上げられるかが着火の鍵です。もし火付きが悪いようなら、薪をなるべく細くしてみてください。熱が行き渡りやすくなって火が付き始めると思います。小さい火から大きい炎を作るイメージで、焚き火を楽しみましょう。

見た目で選ぶならまずはコレを買うべし! “映える”焚き火台3選

ここまでは、焚き火台や薪の選び方について教えていただきましたが、数多くの焚き火台を取り扱う「iLbf」のオススメベスト3をお聞きしてきました!

①UNIFLAME / UFファイヤポット


はじめは薪を垂直に入れて使用するタイプの焚き火台。木に着火すると内部に上昇気流が発生し、燃焼効率がUP。一度火が着けば篝火のように炎が高く燃え上がる。側面の空気孔から漏れるオレンジ色の輝きも、夜のロマンチックな雰囲気を演出してくれる。また薪の焼べ方も複雑でないため火起こしも簡単。って、キャンプデート中のポイント稼ぎにもってこいじゃない? 土台を支える3本の足は内側に折り畳み可能! 14,900円(税込)

②detour life×FUJIKINKO / BONFIRE STAND 2.0


お次は超個性的な吊るすタイプの焚き火台。S字フックとカラビナ付きのワイヤーが付属しており、テントに張り巡らせたワイヤーやランタンスタンドなどに吊るして使うことができる。また3本のペグを本体に差し込むことで、自立スタイルでも使用可能。本体を分解し付属のケースに入れると薄さ1cm程度になるので、持ち運びも楽チンだ。揺らめく炎、下から見るか横から見るか、あなたはどう使う? 本特集においても紹介中。要チェックです! 16,280円(税込)

③BRETTI / TERZO

最後はイタリア発のバーベキューグリル。ドア付きでオーブン内の熱が均等に循環するため、食材にじっくり火を通すことができる。温度は外面に備わっている温度計と空気調整機能で管理可能だ。またグリル部分は琺瑯仕上げになっているためサビにくい。つまり焚き火を楽しみつつ、本格的な料理を楽しみたい人にうってつけというわけ。家族や気の知れた仲間とBBQに1台いかが? 存在感のあるデザインで、アウトドアムードも盛り上がるはず! 27,000円(税込)

全国から焚き火ファンが集う!火にまつわるアウトドアグッズの専門店


アウトドアで使う「火」をテーマにした専門ショップ「iLbf(イルビフ)」。ショップ名は、 I Love the Bonefile. (私は焚火が大好きです。)の頭文字をとったもの。お店では薪ストーブや焚火台など道具の販売に加え、徹底的に湿度を管理した薪の量り売りも行なっている。同じ敷地内には焚き火を体験できるスペースやカフェも併設されているので、キャンプの前に一式道具を買いに行ったついでに香り高い珈琲を味わうのもオススメ!

住所:埼玉県三郷市彦成4丁目-4-17 みさと団地南商店街104
営業時間:平日 / 11:00~19:00 土日祝日 / 10:00~19:00
定休日:木曜日(不定休)
駐車場12台
☎048-951-4949


写真 / 丸益功紀 文 / 妹尾龍都

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