特集・連載
アメリカにしかない文化やセンスに触れられる“アートなマグ”たち
お洒落な人が好きな“器”が見たい! SNSにアップされている美味しそうな料理写真の数々。料理はともかく、盛り付けられているその器、どこの〜?ってこともしばしば。そこで今回は“器”に焦点を当て、お洒落に敏感な業界関係者にリサーチ! すると、さっすがセンスのいいチョイスばかり(驚!!)。いつもの手抜きご飯も、器を替えるだけで映える料理に!? この記事は特集・連載「お洒落な人が好きな“器”が見たい!」#09です。
原色使い大国アメリカが育んだポップな器たちは、米国のファッションカルチャーに興味を持つ服好きなら、誰もが焦がれるはず。タフを第一優先とする堅実派にもオススメ!
愛用器を紹介してくれたのは
フリッジ/カフカ オーナー 熊坂スグルさん
世田谷のフリッジと札幌のカフカ、2つのセレクトショップを運営。目利きを生かして未来の人気ブランドを青田買いするのが趣味。
「アメリカにしかない文化やセンスに触れられるのが面白い」―熊坂さん
アートを買う延長線上でマグをコレクション。
マスに落ちてないブランドに惹かれるという熊坂さん。「20年くらい前はベタにファイヤーキングを集めてたんですが、どんどんコアなものに目移りしていって、辿り着いたのがこの2ブランド。どちらもどの米国ブランドとも毛色が違って面白いんです」。
エコ パーク・ポッタリー(写真右)との出会いは5年ほど前だそうで、「50代なのに若い女子と遊んでそうな不良おじさんたちが使ってるのを見て憧れちゃって(苦笑)。パッと見はヴィンテージっぽいのにモダンな雰囲気もあって、今ジワジワ人気沸騰中みたいです」。
一方知る人ぞ知るフランコマ(写真左)は、「ゾウとロバのマグで有名なブランド。アメリカではゾウが共和党で、ロバは民主党のマスコットだそう」。
「ぶっちゃけ僕自身はアメリカの政治に無関心でどっち派でもないんですが、そういうアメリカならではのカルチャーと結びついたものを日常使いできるのも、器の面白さなのかもしれませんね」(熊坂さん)
1.Echo Park Pottery[エコ パーク・ポッタリー]
米国人アーティスト、ピーター・シャイアが主宰するLAブランドは、“映えるマグ”として昨今人気急上昇中。センスフルな色分けや、跳ね掛けによる色付けでアートな雰囲気を演出。
「今、トレンドのど真ん中!」と熊坂さんも太鼓判を押すマグカップは、洒落者のインスタにもたびたび登場。1万4850円~(カフカ)
2.Frankoma[フランコマ]
愛らしいゾウさん型のマグは、2歳の愛息子と一緒に愛用中。各1万4080円(カフカ)
1933年、大学教授だったジョン・フランクがオクラホマ州で創業(だから名称がフランコマ)。大統領選挙の応援用として製造される、ゾウとロバのマグカップでお馴染み。
地元オクラホマ州で採れた粘土で作られる器は、ズッシリ重たくてすこぶるタフ!
※表示価格は税込み
[ビギン2021年5月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。