特集・連載
今さら聞けないチャーチのシャノン ライトウェイトの3つのこと
当たり前の名革靴&名レザーカバン レザーシューズ&カバンは「当たり前」が一番。値も張るしね。ここでは、男の普遍ワードローブをピックアップ!でも、ド定番だけに「あ~、ハイハイ……」とぶっちゃけ知ったかぶった経験あるでしょ? 今さら聞けない(泣)コトをガッツリ“ご本人”に取材したので一夜漬けでこっそり復習を♡ この記事は特集・連載「当たり前の名革靴&名レザーカバン」#17です。
「プレーントウシューズ」の当たり前
【チャーチ】シャノン ライトウェイト
現在に至るまで、あらゆるシーンで活躍する万能ぶりで靴好きを魅了し続けてきた名品。かのジェームズ・ボンドが着用した(噂)ことでも有名な傑作に軽量版もあるってマジ!?
country:イギリス
英国紳士靴の父とみんなから呼ばれてるよ
Church’s[チャーチ]
シャノン ライトウェイト
軽量化されても、職人技は健在。アイレット周りのスキンステッチや、防滴防塵性を高めるベローズタン等、強さと美しさを同居させるための意匠はまったく変わっていない。9万4000円(チャーチ クライアントサービス)
“ご本人”に質問
Q1.靴の原型を作ったって本当?
A.本当だよ! 1873年の創業当時は、まだ靴には左右の区別がなくて、同じ形で作られていたんだ。ウィリアム・チャーチが1880年に、現在では当たり前になっている左右非対称の靴を初めて製作して、一気に広まっていったんだよ。
ちなみに、よりジャストなフィット感が味わえるように、ハーフサイズを取り入れたのもチャーチ。こうした功績が認められて、1881年には当時の看板モデルが、靴の大博覧会で金賞を受賞したんだよ。
“ご本人”に質問
Q2.なんか履き心地が軽くなってない!?
A.よく気づいたね。パッと見は普通のシャノンと変わらないんだけど、お察しの通り、重量がより軽く改良されたんだ。秘密はズバリ、ソールにあり。
軽量な素材で製作されたダイナイトソール
パターンこそ、お馴染みのダイナイトソールと同じなんだけど、より軽量な素材で作られたものを採用してるから、今まで通り天候を気にせず履けるし、足馴染みもよくて、長時間歩いても疲れにくくなってるんだ。LW=Light Weightという名前は、その自信の表れなんだよ。
“ご本人”に質問
Q3.ポリッシュドバインダーカーフの魅力って?
A.レザーの表面に特殊な樹脂加工を施すことで、一般的なカーフよりも光沢感を増しながら、防水性を高めることにも成功した、才色兼備な素材なんだ。
キズや汚れもつきにくくてデイリーケアも簡単だし、少し光沢が鈍ってきたら、ブラシやクロスでササッと磨くだけでまたピカッと輝いてくれる。でいて少々の雨ならへっちゃらだから、デイリーユースする靴とは相性◎。チャーチを語るうえでは欠かせない独自開発レザーなんだ。
※表示価格は税抜き
[ビギン2021年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。