特集・連載
人気ブランドのヒミツが丸分かり 名作の「ヒト」「コト」vol.3
3分で分かる コンバース編 スキッドグリップのヒミツ
CONVERSE この記事は特集・連載「CONVERSE」#03です。
ずっと昔からあるけれど、当たり前すぎてイチイチ細かいことまで覚えてない&分かってない。定番ブランドの名作というのは、そんな幼馴染みのような存在です。意外や知ってみると面白い話もあったりして、また欲しくなったり。そう、これは定番ブランドのちょっとした魅力を3分で再発見する連載です! コンバース編第3回はスキッドグリップ。カワイイ見た目でじつは女子にも人気のスニーカーですよ!
名作の「ヒト」
コンバースにはもう一人の「ジャック」がいた
スキッドグリップを愛した名プレーヤー
オールスター、ジャックパーセルに続く第三の定番コンバースといえば、1940年に誕生した「スキッドグリップ」でしょう。Vol.2で紹介したジャックパーセルとは異なり、最初からテニス用シューズとして開発されました。そのモデルの名前の通り、滑りにくく高グリップ性を発揮し、当時の国際大会で複数回優勝をした伝説的テニスプレーヤー「ジャック・クレーマー」に愛用されました。ジャック・クレーマーは1947年のプロ転向後、長らくコンバースと契約をしており、スニーカー通には“もう一人のジャック”として知られています。
名作の「コト」
タウンユースでも履き易く、柄やカラーリングも豊富に
競技スニーカーからファッションスニーカーへ
競技用シューズとして活躍した後、80年代にスキッドグリップはタウンユースを色濃くしたモデルへと移行していきました。履き口にパッドを入れることで長時間歩行を快適にしたり、カラーバリエーションを増やすことで、街でも映えるスニーカーとなったのです。なかでも、洒脱なプリントで80年代に北米でブームを巻き起こした「JAMS」とのコラボレーションモデルや、スケーターに愛用されたミッドカットモデル「コンラッド」など、コンバースのなかでも、今日までファッションアイテムとしても認知をされていきました。
その特徴は内羽根のアッパーとヘリンボーンソール。非常にシンプルな顔で、クリーンなスタイルにも合わせやすい。2013年にラストが変更され、全体的にスマートな印象になった。