大定番シューズがもっと季節レスに! 第3のローファーがオールシーズンちょうどいい!
あのコローの亜種!?が実は一番万能では?という説
パラブーツのコインローファーといえば〈ランス〉が真っ先に挙がるはず。かの傑作チロリアン靴〈ミカエル〉のローファー版的存在です。ゆえにミカエル同様、どちらかというと秋冬シーズンの着こなしにハマります。
そこで目を向けたいのが、〈コローレイド〉と呼ばれる第2の(いや第3の?)ローファー。デッキローファーである〈コロー〉に、登山靴で使用するラグパターンを薄くした“レイドソール”を採用したモデルです。
ゆえにパラブーツらしいギア感を備えつつ、ボリュームは一般的なローファー+αほど。万能度ではこれが一番じゃない?
登山靴に搭載される「ジャンヌ」の派生“レイドソール”
PARABOOT[パラブーツ]
コローレイド
〈コロー〉の派生モデルで、ソールをレイドソールへと変更。軽登山靴用のジャンヌソールをより薄くアレンジしたもので、パラブーツならではの凸凹したゴツさを“薄味”で利かせられる。だからどんな服にも合わせやすい! 3万2000円。(パラブーツ 青山店)
ソフトなシボ革で返りも上々
スムースレザーのタイプも展開するが、こちらは内張りなしのシボ革なのでとりわけ返りのいい履き味。素足でも快適だ。


元はフランス海軍の乗組員御用達だった“マリンソール”
PARABOOT[パラブーツ]
コロー
デッキシューズタイプの〈バース〉をコインローファーへと落とし込んだモデル。そのためアウトソールは甲板での作業の際に滑りにくく、足音がたたぬよう工夫されたマリンソールを採用。アンラインドで、軽快さと屈曲性を兼ね備える。2万7000円。(パラブーツ 青山店)
ブランド最古の定番ソールボリューム系“マルシェⅡ”
PARABOOT[パラブーツ]
ランス
〈ミカエル〉のローファー版ともいわれる定番モデル。元々は厚底好きのイタリア人顧客の要望で誕生し、ミカエル同様マルシェⅡソールを搭載。ゆえに重衣料に似合う。ボリュームがあり、クッション性に富んだ定番ソールだ。6万5000円。(パラブーツ 青山店)
[研究]コインローファー3型のソールの違いを検証
Brand
ソールまで自社生産する稀有な高級靴メーカー
PARABOOT[パラブーツ]
Since 1908/フランス
高級紳士靴ながら本格的な登山靴なども手掛け、近年はそれらのボリューミィでタフな靴が服飾業界人を中心に大人気。高級メーカーでは唯一ラバーソールを自社生産できる体制を備える。
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年6月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。