実力派ジーンズブランドの定番モデルをおさらい

デニムにまつわるギモンを“ジーンズ”バっと解決！ジーンズってあまりにも身近なアイテムすぎて、意識しなくてもそれなりに穿きこなしてたって人も少なくないのでは？でもね、モノ好きたる者、歴史や定番デニムはもちろん、今どきの着こなし方や洗濯方法まで、しっかりとマスターしてこそ真の魅力に気づけるってもんです。ここでは、デニムについて今さら聞くのはちょっと……なお悩みを“ジーンズ”バっと解決します！（笑）この記事は特集・連載「デニムにまつわるギモンを“ジーンズ”バっと解決！」#02です。

次から次へと生まれては消えていくジーンズ業界にあって、着実な支持を得ているブランドには、愛され続ける定番モデルが必ず存在します。しばらくジーンズから遠ざかっていた人も、根っからのジーンズファンも、定番を見直すことで再発見があるでしょう。今回は日本でも人気の高い海外ブランドを厳選。

LEVI’Sの501®︎ ORIGINAL FIT
不動の名作こそデニムの質感にこだわる

リーバイス®︎のデニム1万2000円。（問）リーバイ・ストラウスジャパン TEL.0120-099-501

あらゆるジーンズの原点である501®︎は、年代ごとにシルエットやディテールに微妙な変更がなされているのは周知の通り。現在ではテーパードやスキニーが追加され、501®︎という型番だけでも、幅広いバリエーションを展開するようになっています。その中でも、現代のジーンズの中心として販売されているオリジナルフィットがこちら。ウエスト幅を広げることで腰回りをすっきりとさせ、膝から裾にかけてほんの少しだけスリムなシルエットに。伝統的なストレートシルエットに少しだけアレンジを加えて現代的に仕上げています。また、現代生活に最適な14.5オンスのデニム生地を採用し、強度と穿きやすさを両立。ヴィンテージのようなクリスピーな質感と経年変化が楽しめるのです。

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伝統的な5ポケットは受け継ぎながら、ウエスト端を少し広げています。これにより、ダックテールとも呼ばれるヒップの丸い広がりを抑えてすっきりと。

伝統のレッドタブは、いつものブランドロゴがないバージョン。10本に1本が、このレジスターマークのみ。こんなところもマニア心をくすぐります。

打ち抜きリベットも、2色のステッチを使い分けて縫製しているのも501®️ゆえ。バックポケットの開口が大きくなり、大型スマホの出し入れも便利に。

DIESELのJOGG JEANS “THOMMER”
元祖ジョグジーンズがまたまた進化した！

ディーゼルのデニム3万8000円。（問）ディーゼルジャパン TEL.0120-55-1978

見た目はデニムでもスウェットの穿き心地を実現した、ディーゼルの代名詞的シリーズとなっているのがジョグジーンズ。抜群の柔らかさとストレッチ性が自慢で、着用していることを忘れてしまうほど快適。独自技術を積み重ねることで、限りなくリアルなユーズド加工が可能となったのです。シリーズ中でも特に定番として人気を誇るのが、こちらのTHOMMERというモデル。レギュラークロッチでタイトすぎない絶妙なスリムシルエットが身上。デニムさながらの見た目でスウェットパンツの穿き心地なので、アクティブに動き回る日に最適。締め付けられことなく、美シルエットをキープしてくれるから、ジャケットや革靴を合わせた大人っぽい着こなしにも活躍してくれます。

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ジョグジーンズの特徴的なディテールであるドローコード。深すぎず、浅すぎずのレギュラーライズで、ノンストレスな穿き心地に。

裏地は7.75オンスなので、厳しい残暑にも対応可能。スウェットの特徴であるループ起毛の裏地は、柔らかく包み込むようなフィット感。

限りなくデニムに近い、自然な色落ちを独自の加工で実現。色落ちしている箇所と色落ちしていない箇所の陰影が描くグラデーションが見事。

G-STAR ROWのD-staq 3D Denim
ジーンズとチノパンの美味しいトコ取り

ジースターロゥのデニム2万5000円。（問）ジースターインターナショナル TEL.03-6890-5620

立体裁断を取り入れた独自のデザインで、次々とヒット作を生み出してきたオランダ・アムステルダムのジースターロゥ。2016年の発売以来、同ブランドのベストセラーとして君臨しているのが、こちらのディースタック・シリーズです。最大の特徴は、ジーンズにチノパンの要素を加えた組み合わせたデザイン。ジーンズの伝統的な5ポケットに4つのチノポケットを加えた9つのポケットを備え、得意の立体裁断でスリムフィットに仕上げています。ライトオンスのスーパーストレッチデニムを採用し、ウエスト部分にゆとりをもたせているので、締め付け感がなく楽チンな穿き心地に。ジーンズ業界において、イノベーティブな存在であり続けようとするブランド精神を体現した一本といえるでしょう。

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通常のヒップポケット部分にはチノパンの玉縁ポケットがあり、その下にジーンズ本来のヒップポケットを追加。重心が低く、ワークウェアらしい顔つきに。

レッグラインに沿うように立体裁断を施しており、股下から両裾へかけて独自のシェイピングパネルを加えている。このパーツが快適なフィット感を生み出す。

フロントポケットの真下に、チノパンで見られる縦ポケットを追加。スナップボタンで開閉でき、シームラインに沿っているから悪目立ちしないのも秀逸。

DENHAMのRAZOR
職人気質あふれる美脚ジーンズの金字塔

デンハムのデニム3万円。（問）デンハム・ジャパン TEL.03-3496-1086

’00年代初頭に巻き起こったプレミアムジーンズ旋風は、リーマンショックを機に収束していきましたが、そんな中で頭角を現したのがアムステルダム発のデンハムでした。その魅力は、美脚かつ動きやすいカッティング、経年変化をリアルに表現した加工技術、裏地までこだわり抜いたディテールにあります。そうしたデンハムらしさが凝縮した定番スリムフィットモデルが、こちらのRAZOR（レイザー）。ジャケットスタイルにも合わせやすいテーパードの利いたシルエット、ヴィンテージさながらの風合い、隅々まで意匠を凝らしたディテールを備えながら、主張しすぎない絶妙なバランス感で仕上げています。さまざまなジーンズを通過してきた、30代以上の男性に圧倒的な支持を得ているのも納得。

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ウエストバンドの裏側とスレーキには、シザーマークとブランドロゴをプリント。未加工の部分にダークインディゴが残っているところもリアル。

バックポケットの下部は補強を兼ねた二重構造に。片方だけ角度をつけたポケットの形状は、着用時にヒップラインをきれいに見せるための工夫。

左ヒップポケットにはシザーマークを刺繍。素材にはジーンズ本来の骨太さと快適さを両立させた、12オンスのストレッチデニムを採用。

YANUKのVINCENT
日本のデニムマイスターが監修した新定番

ヤヌークのデニム2万6000円。（問）カイタックインターナショナル TEL.03-5722-3684

2003年に創業した、LA発のジーンズブランドとして誕生したがヤヌーク。日本上陸からしばらくは、女性を中心に人気を誇っていましたが、今シーズンからメンズラインを刷新。20年以上の歴史を誇る原宿の名店、ベルベルジンのディレクター藤原氏を起用しています。新定番となるこちらのヴィンセントは、ヴィンテージジーンズに精通した氏の知見をフル活用し、最先端技術と職人による手作業を惜しみなく投入。ストレッチデニムによる抜群の穿き心地とヤヌークらしいディテールを踏襲しながら、ヴィンテージさながらの風合いを追求。デニム生地そのものからこだわり、現代的なスリムテーパードシルエットに。特殊な縫製とパターンによりウエストベルトが伸縮、圧迫感のないストレスフリーな穿き心地を実現しました。