特集・連載
のんびりチェアの殿堂入りといえば……文句ナシで「ニーチェア」しかない!
10万円以下のナイス(椅子)!なチェアカタログ アウトドア好きが山ギアを吟味するように、インドア派がこだわるべきギアは、やっぱりチェア! 日頃からのんび~りの友として活用している愛好家の生の声を交えて、見た目よし座ってよし値段よし!のリアルガチで便利ナ椅子を紹介します。 この記事は特集・連載「10万円以下のナイス(椅子)!なチェアカタログ」#01です。
週末のくつろぎタイムを優雅に過ごすためのチェアは、座り心地のよさは言うまでもなく、気分を高揚させるデザインも必須。となれば、やっぱり最強はニーチェアでしょう!
弱点が見当たらない最強のインドアギア
正直もう何度も紹介してきましたが、ナイスなチェアを語るとなれば、やっぱりコイツは外せません。そう、日本が世界に誇るニーチェアです。
巨匠・新居 猛が“カレーライスのように万人に愛される椅子”を目指して手掛けた傑作。これまで数々の賞を受賞し、機能美を突き詰めたデザインは、まさにワールドクラスです。
が、単純にギアとしての性能も超ナイス! ハイバック仕様&深~い角度でハンモックばりに体が沈み込む。矮小な日本の住宅事情に嬉しい、畳める、という心遣い。
丈夫だし部屋のテイストも選ばない、帆布×ウッド×スチールの三位一体感。と、まさに隙なしの完成度。
にもかかわらず、“心地よく、丈夫で、とことん安く”という巨匠の想いが結実した、3万円台という良心プライスも敬礼ものです。そりゃ半世紀近く売れ続けるわ!
☑ リラックスできる深い角度の座面
☑ 50年近いロングセラー
☑ 一度座るとしばらく立ち上がれない(笑)
ニーチェアX
藤栄
Nychair X(ニーチェアエックス)、Ottoman(オットマン)
1970年発表の傑作チェア。座面や肘掛けの位置、背面の角度を人間工学に基づいて設計し、抜群な座り心地を実現。チェア(上写真)/W61×H86×D76.5cm。3万5640円。オットマン(下写真)/W50×H35×D42cm。1万9440円(以上、藤栄)
オットマン



ロッキングタイプもあり
まるで揺りかごに乗ったようなくつろぎが得られるロッキングバージョンも根強い人気。包み込むような座り心地、頑強な作りは元祖のフラットフレームとまったく同じ。あなたはどっち派? W61×H92×D76cm。3万7800円(藤栄)
《愛用Voice》
作りの“強さ”と“侘び寂び”を感じる佇まいが見事に同居!
ビームス 六本木ヒルズ スタッフ 中澤庸祐さん
インナーテラスに置く椅子を探していたときに出会って即決! 無駄が一切ないデザインは、屋内でもあり屋外でもある曖昧な空間にしっくり馴染んでくれるんです。
そして、やっぱり座り心地がホントに素晴らしい! 北欧の家具より座面が低くて日本人向きのうえ、頑強な倉敷帆布が採用され、深~く沈み込むように設計されてるおかげで、安心して体を預けられる。
就寝前にコレに座って獺祭を飲みながらじっくり本を読む、というのが至福の時間ですね。
ビームス 六本木ヒルズ スタッフ
中澤庸祐さん
多様なジャンルの趣味人が集うビームスのなかでも、“住”に関することはこの人!と満場一致の票を集めるインテリアマイスター。グリーンとのマッチングなども考慮してチェアを選ぶコーディネート力にも定評あり。
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年5月号の記事を再構成]写真/船元愛美(プルミエジュアン) 文/黒澤正人