特集・連載
グレースーツは「控えめクラシックなマイクロ千鳥格子」で差をつける!
スーツ選びの実況中継 ビジネスシーンの多様化により、着こなしの自由度はUP♡ でも、その一方でスーツ選びの基準が曖昧になっているのも事実です。そこで、ドレス賢者のもとへ突撃取材を敢行! 10万円以下という適正価格で、今一度“スーツのベーシック”を学びつつ、最適“買い”へ導きます! この記事は特集・連載「スーツ選びの実況中継」#04です。
遠目には無地の控えめな柄が、さらりと遊びを添えてくれる!
無地はもう持っているし、次のグレースーツは気分を変えて柄モノを…と考えたとき、真っ先に選びたくなるのが、誰の目にもお洒落に映る大柄のチェックスーツ。
でも、自由自在の色柄提案にファンの多いバーニーズ ニューヨークのバイヤー、竹原さんをしても「主張の強い柄モノは着回しのローテに組み込みにくいですし、2着目のグレーにはお薦めしません」と待ったをかけます。
では、差がつくグレースーツとは何か? 竹原さんがプッシュするのはずばり、マイクロ千鳥格子の一着です!
「こちらの決め手は、表情豊かでいて遠目には無地に見える程よい主張。グレー特有の大人っぽさを滲ませながら、さりげない遊びを添えられるんですね。コーデは無地感覚でOK。表情がある分、むしろ素材感のあるシャツタイに合わせやすいという密かなメリットもあります」。
ちなみにお手本として出してくれた渾身作の素材は、ウールにポリエステルやポリウレタンを混紡したハイテク仕様。竹原さん曰く「耐久性&速乾性、ストレッチ性等を兼ね備えたベストバランスな素材なんです」。
こうも落ち着きのあるクラシック顔でいて、着心地はストレスフリー♡ってところにもメチャ惹かれるっス。
教えてくれるのはこの方
バーニーズ ニューヨーク バイヤー
竹原宏平さん
2017年よりバイヤーを務め、オリジナルスーツの製作にも尽力。目隠しをして着心地だけでブランドを当てる、“利きジャケット”が特技。
《スーツ弱虫マスイの実況中継》
グレースーツ編
《BEST BUY》
機能性生地を用いたクラシック顔の一着は、出張にも心強い
BARNEYS NEW YORK
バーニーズ ニューヨークのトラベルセットアップ
機能性と風合いの両立に定評のある伊の生地メーカー、パオロ・オリベィラ社のストレッチ生地を用いたセットアップ。衿裏も省いた軽い仕立てながら、衿回りは芯によってピシッと構築されている。共地のベストやウエストゴム仕様のパンツもあり。ジャケット5万円、パンツ2万1000円(以上、バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
《STYLE CHECK》
シンプルな合わせでも表情豊かにキマります
サックスのジャージーシャツにブラウンのフレスコタイを合わせました。色みはストイックですが、千鳥格子の存在感があるのでニュアンスばっちり!です。
胸ポケットのスレキを出すとチーフ風になるなど、ユニークな作りもナイス。バーニーズ ニューヨークのシャツ1万6000円、同タイ1万2000円、同シューズ4万2000円(以上、バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
《V-ZONE VARIATION》
ペイズリータイと合わせた落ち着きのある柄 ON 柄
ほかの柄モノとの合わせやすさも、マイクロ千鳥格子の魅力。ペイズリータイとの合わせは渋さ満点だ。Vゾーンの色も映える。バーニーズ ニューヨークのシャツ2万1000円、同タイ1万2000円(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
イエローシャツ&ニットタイで作るプレッピー調スタイル
素材感のあるニットタイとの相性もこのとおり。ベースが無彩色のグレーゆえ、色合わせの懐も広い。バーニーズ ニューヨークのシャツ2万1000円、同タイ1万2000円(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター)
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年4月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。