特集・連載
ニッポンの今どき焼き物図鑑[5.関西&中部]
お隣さんでもこんなに違う! 信楽焼も美濃焼も個性を磨いてさらにおしゃれ
ニッポンの今どき焼き物図鑑 お洒落な洋食器で朝食、できたらな~♪って、ちょっとお待ちください。ここ数年、いつも買い物に行くセレクトショップが扱いを増やし、え、米海軍のプレート!? これ外国のダイナーの器じゃ!? なんて見紛うような“欲しい!”と唸る、ニッポンの焼き物が続出中。今回そんな今どき焼き物を、その産地の特徴も一緒に学べる図鑑にしてみました。「焼き物」=「古くさい?」なんてイメージは、だ~いぶ遅れちゃってますので、気をつけてくださいね! この記事は特集・連載「ニッポンの今どき焼き物図鑑」#06です。
古来から作り続けられているニッポンの伝統的な焼き物がおしゃれになっていまもなお進化中! 「これ、海外のやつだよね…?」と見紛うような焼き物が続出しているんです。そこで今回は、滋賀の信楽焼と岐阜の美濃焼という関西&中部エリアを代表する2つの焼き物の“今”をご紹介します。
味があるって? ザラついてますから
細かな石粒を多く含むため、器表面の素地が粗く、ザラッとした素朴な質感を特徴とする信楽焼。降りかかった薪の灰が自然釉となり器にさまざまな表情を作るのも魅力です。
そんな信楽焼をモダンな生活空間にも溶け込むように、シックにアレンジしているのがコチラ。デザイン会社のアールピースとスパイラルマーケットが手掛ける「アールピース プラスエス」のレジェールシリーズです。
素地の粗さはそのままに、ムースベージュ、ムースブルーグレーという以前の信楽焼にはなかった色をバイカラーで仕上げています。落ち着いた風情がイイ感じでしょ?
ザラッとした質感が信楽焼の持ち味!
アールピース プラスエスのレジェールシリーズ
「器を手で持って食べる」という日本の習慣を踏まえた形。底方向には厚みをもたせ安定感を確保、縁は薄くして口当たりに配慮。碗としても小鉢としても使えるサイズだ。φ12×H7cm。各2600円(スパイラルマーケット)
信楽焼[しがらきやき](滋賀県甲賀市)
中世に始まり今も生産が続く日本六古窯のひとつ。粗めの土質を用いたその素朴な質感が侘び寂びの趣を表現。タヌキの置物も有名。
ビームス ジャパンでは過去にタヌキ別注も(笑)