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ぎょ! ギョ! 魚! 海の生物に喩えられたアンティーク腕時計用語集

時計界には、特定の部位や銘柄を生き物に喩えてネーミングする文化が根付いているのをご存知? ここではその仕様の面白さや稀少性で、海の生き物の名を冠することになった名作を紹介します。
 

防水性能の証
「シーラカンスリューズ」

防水性能の証シーラカンスリューズ

通の間では’70年代以前に作られたIWC製品を“オールドインター”と呼びます。

で、この年代物のIWCには、愛らしいシーラカンスがあしらわれたリューズを備えているモデルが多いんですが、これは同社が防水性の高さを示すために採用していたという説が有力。

今ではマニアをギョッ!と驚かせられる、印籠のような役割を担ってくれる珍仕様として定着しています。

代表モデル

【代表モデル】’60s IWC ヨットクラブ

’60s IWC ヨットクラブ
同リューズは耐衝撃性&防水性に優れる名作ヨットクラブを筆頭に、同社製品に広く採用されていた。
 

ご存じ、元祖レアデジタル
「イルクジ」

ご存じ、元祖レアデジタルイルクジ
液晶にイルカやクジラが浮かび上がり話題に

時は1994年。第4回国際イルカ・クジラ会議が日本で開かれ、その記念としてかの傑作Gが誕生しました。

ライトを点灯させるとイルカやクジラのシルエットが現れることから、“イルクジ”と呼ばれることになったこの記念モデルは一大ブームを巻き起こし、定価の10倍近い値段で取引されるまでにプレミアム化! 以来毎年展開される、定番Gとして浸透することに。

該当モデル

【該当モデル】カシオ イルクジシリーズ

カシオ イルクジシリーズ
ベースモデルは毎年のように変更される。Gショックにはクジラが、Baby-Gにはイルカが点灯する。
 

微差こそ大差を地で行く
「ヒラメケース」

微差こそ大差を地で行くヒラメケース

数あるGMTマスターのバリエの中でもロレックス愛好家の間で垂涎の的になっているのが、Ref.1675、通称“ヒラメケース”です。

1960~1970年代まで製造されてた名機なんですが、ニックネームの由来は先端が鋭角にシェイプされたリューズガードにあります。

ヒラメそっくりで見た目はホント愛らしいんですが、市場相場はウン百万以上と値段はまったく可愛い気なし。

該当モデル

【該当モデル】’60s〜’70s GMTマスター

’60s〜’70s GMTマスター
同モデルの中でもとくに高値で取り引きされる売れっ子。通なら誰もが焦がれる名品中の名品だ。

 


[ビギン2019年2月号の記事を再構成]イラスト/田中 斉 文/黒澤正人

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