特集・連載
一点で部屋のオシャレ度がUP! ミッドセンチュリー期のアメリカ家具
BORN IN U.S.A CATALOG 2018 アイビーファッションにアウトドアギア、ミッドセンチュリー家具、etc.アメリカを代表するアイテムに今季異変が!? 本特集で扱うのは、今一番ワクワクする“老舗の新鮮”。今まで見てきたのとなんか違う、そんなフレッシュなアメリカものをお届けします! この記事は特集・連載「BORN IN U.S.A CATALOG 2018」#13です。
巨匠ヴィンテージ×巨匠ファブリックに注目!!
“張り替え”と聞くとな〜んか王道から外れるような気もしてしまいますが、それは錯覚。状態のいいヴィンテージが入手しにくくなってきている昨今、ミッドセンチュリー通が今注目しているのが、イームズやジョージ・ネルソンといった巨匠のチェアに、同じくミッドセンチュリー期の巨匠であるアレキサンダー・ジラルドのテキスタイルを“張り替え”したチェアなんです。
ジラルドならではのこのグラフィカルなデザイン&色使い、カッコよすぎでしょ? 一脚あれば部屋のお洒落度がガツンとUPすること間違いナシ! 手間がかかるぶん、少々値は張りますが、パフォーマンスは圧倒的です!!
ミッドセンチュリーの特徴は、新素材を軍事技術を用いて制作した家具が多いこと。つまり今までにないデザインが次々に誕生しました。
1941年−1959年は、ミッドセンチュリーブームとして、豊かになった米国市民がお洒落を気にし始め、一躍、大流行に!
ジラルドのストライプで王道チェアがリフレッシュ!
ʼ70s イームズのアームシェルチェア+ジラルドストライプ
ヴィンテージのアームシェルチェアにマハラム社製のジラルドテキスタイルをのせた、インテリアショップ「chair-chair」による張り替えの一脚。一見派手なストライプだが、落ち着いた発色で部屋に馴染みやすく、インテリアとして秀逸。ベースとなるチェアは脚までオリジナル。参考価格12万円~。(chair-chair)
チェアの巨匠
イームズ夫妻
ミッドセンチュリーの工業デザインを牽引したチャールズ&レイ・イームズ夫妻。1950年に世界初となるファイバーグラス製チェアをハーマンミラー社から発表。
なんと生地もʼ50sのオリジナル。これは超希少だ!
ʼ50s ジョージ・ネルソンのスチールフレームラウンジチェア
1950年にジョージ・ネルソンが発表したチェア。こちらは当初から張ってあったオリジナルのジラルドテキスタイルのまま、熟練の職人が縫製を丁寧にほどき、内部のウレタンのみを張り替えた希少品。現行のストライプよりも、ラインが太いのが特徴だ。36万8000円。(The NOON)
チェアの巨匠
ジョージ・ネルソン
1946年から20年間にわたってハーマンミラー社でデザインディレクターを務める。無名だったイームズ夫妻やイサム・ノグチを世に送り出したことでも知られている。
作者不詳のヴィンテージ生地も、いい味出してます
作者不詳のスチールフレームラウンジチェア
上と同じスチールフレームラウンジチェアにデッドストックのテキスタイルを張り替えた一脚。ミッドセンチュリー期のテキスタイルデザイナーものであることは間違いないが、作者は不詳。不規則な大柄ストライプがいい味出してます。36万8000円。(The NOON)
テキスタイルの巨匠
アレキサンダー・ジラルド
1950年からハーマンミラー社で活動を始め、テキスタイル部門の初代デザインディレクターに。大胆なカラーや模様のグラフィカルなデザインが特徴。
NEXT:これぞアメリカンモダン! 時計や食器にも注目のお洒落アイテムがっ!!