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サイ×ループウィラーの吊り裏毛2Bブレザー

覚えている読者がいたら感激です! 遡ること15年前。今に続くビギンの名物企画「BB100」の記念すべき第1回目で、第1位に輝いたのが、サイの「ドルラグジャケット」でした。立体裁断の妙技により、ジャケット界に「コンフォート」という新風を吹き込んだ一着は、サイ=パターンの魔術師としての地位を確立させたまさに伝説。それから15年後の今、ジャケットの常識を再構築せしめんとする一着が、これまた再度、サイの手により生まれたのです。

それがこの吊り裏毛ブレザー。まずはこの端整かつ流麗なフォルムをご覧あれ。そもそも肉厚で柔らかなスウェット地で、構築的なテーラードジャケットを仕立てるのは不可能とされていました。どうしてもカーディガン然としちゃうからね……。ループウィラー代表、鈴木氏も10年前から何度もこの難題に挑戦しつつ、苦杯を舐め続けてきたとか。そこでパターンの魔術師、サイが立ち上がったというわけです。前振りの袖付けといい、ナチュラルに段返りしたラペルといい、スウェットと思えないほど美しい仕上がり。さらに息を呑むのが肩回りの美しさ。そのはず、サイのパタンナーである宮原氏自らパイピング処理などの縫製サンプルを自分の手で縫い、それを工場に持ち込んで職人を悩ませながらも、なんとか完成に漕ぎ着けた一着なのです。

そんな奇跡の一着は、もはや説明不要なほど柔らかい吊り裏毛の心地よさと、ストレスフリーなパターンを兼備した最強の楽ジャケといえるでしょう。なんでも数年来、両氏は互いの商品の魅力に、密かに惹かれ合っていたとか。この一着は長年の片想いが成就した証なのです。まさにスウェット史上においても、ジャケット史上においても、確実に歴史に残る傑作と断言します!

 

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吊り裏毛ならではのハリと柔らかさ
素材にはループウィラーの代名詞ともいえる吊り裏毛、LWベーシックを使用。しっかりとした厚みがあるため、ブレザーらしいハリのある表情を演出。なおかつ、お馴染みのフワフワの着心地も健在。

 

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スウェット地なのに美しいラペルのロール
いいジャケットの一つの条件といえば、ラペルの美しいロール。スウェットJKとなると、どうしてもペタッとなりがちだが、本作では見ての通り身頃に影ができるほど、ナチュラルなロールを描く。

 

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裏地には機能的なアコーディオンポケットも
パッチポケット裏には、スマホやパスポート収納に便利なアコーディオンポケットが付属。また綿テープの補強を施し、このステッチが表地のウエストのアクセントに。これもサイ十八番のディテールだ。

 

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前振りの袖付けでフィッティングも抜群
サイのアイテムではすっかりお馴染みであり、テーラードJKの手法である前振りの袖付け。しかもしなやかなスウェットなので動きやすさも格別だ。裏地にはコットンスレーキを使用。

 

オリジナルの真鍮ボタン
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取り替え用の黒水牛ボタン付き
購入時はサイの紺ブレでも人気の、オリジナルの真鍮ボタンが。ループウィラー代表、鈴木氏もお気に入りのボタンで、ぜひにとリクエストしたもの。贅沢な黒水牛のスペアボタンも付属。

 

ループウィラーがスウェットを供給し、サイの宮原氏が一からパターンメイク。スウェットはスーツ地などより厚く、裁断すると生地の先端が丸まりやすいので、構築的JKに仕立てるのは困難。ここまでさりげなく美しいスウェットJKは常識破りだ。12月下旬発売予定。6万9000円。

(問)マスターピースショールーム
TEL.03-5468-3931
http://master-piece.co.jp/

※表示価格は税抜き

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