特集・連載
’60sの逆輸入名品が帰ってきた!! アメリカを変えた赤カブとは
BORN IN U.S.A CATALOG 2018 アイビーファッションにアウトドアギア、ミッドセンチュリー家具、etc.アメリカを代表するアイテムに今季異変が!? 本特集で扱うのは、今一番ワクワクする“老舗の新鮮”。今まで見てきたのとなんか違う、そんなフレッシュなアメリカものをお届けします! この記事は特集・連載「BORN IN U.S.A CATALOG 2018」#05です。
ホンダのスーパーカブにアメリカ仕様の“赤”があったって知ってた?
実はこの赤カブ、アメリカ社会を変えてしまった凄いバイク。
マーロン・ブランド主演の暴走族映画『乱暴者』に代表されるように、’50年代までバイク=不良が乗るイメージだったわけですが、1962年にこのチャーミングなバイクが日本から乗り込んだことで状況は一変!
家族やスポーツマンといった“良識ある大人”がカブに乗る姿を描いた「ナイセストピープル」というキャンペーンを展開して大ヒットし、バイク=お洒落というイメージに変えてしまったんです。
そのインパクトたるや、ジョンソン大統領が池田勇人首相に「ホンダがアメリカの生活様式まで変えてしまった」とお礼を述べたほど。ホンダ凄すぎっ!!
そしてスーパーカブ生誕60周年目の今年“赤カブ”復活!キミもアメリカに“カブ”れてみないか?
ホンダ
スーパーカブ50・60周年アニバーサリー
北米向け輸出仕様だった「スーパーカブ CA100」を思わせるマグナレッドのボディ&ツートーンシートのスタイルに、記念エンブレムやクロームメッキのメーターリング&フロントエンブレムを採用。
カタログスペックでリッター100kmを超える燃費のよさや信頼性の高いエンジンなど、カブならではの高性能はもちろん健在。受注期間限定モデル(2018年10月31日まで)本体価格32万5000円(Honda お客様相談センター)
’50sまでバイク=不良のイメージでしたが
バイク=不良の代表、マーロン・ブランド。映画『乱暴者』より。
1962年 “赤カブ”の登場によりバイク=お洒落に一変!
ザ・ビーチ・ボーイズもスーパーカブに首っ丈♡ ©Michael Ochs Archives
当時のヤングカルチャーの担い手として人気を博していたザ・ビーチ・ボーイズも“赤カブ”をリスペクト! 『リトル・ホンダ』という楽曲入りのLPを発売し、ビルボードでトップ10入り!
1963年にホンダが展開した「ナイセストピープル」キャンペーンで描かれたイラスト
※表示価格は税抜き
[ビギン2018年11月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。